2023年3月、Baby-mo WEB編集部では、ある同性カップルに取材を申し込みました。彼女たちの1人は妊娠中。もちろん、このお二人の子供です。
これまでBaby-moでは、初めての妊娠・出産・育児に懸命に向き合うママたちを取材してきました。彼女たちの悩みに寄り添い、役に立ちたいという思いで様々な記事を作ってきました。それは、異性婚だろうと同性婚だろうと同じです。
日本では、同性愛に対する偏見が根強く残っている中で、なぜ子供を作ろうと思ったのかをうかがい、その声を一人でも多くの人に伝えることで少しでも彼女たちの力になれたら…と、私たちは考えました。でも、インタビューの中から見えてきたのはとてもポジティブで明るく、幸せそうな姿でした。
同性愛について感じ方は人それぞれですが、家族を作ろうと奮闘するお二人の姿を見て、あなたはなにを感じるでしょうか?
はじめまして、私はレズビアンカップルのYouTuberチャンネル『エルビアンTV』を発信しているREYAN(れーやん)と申します。いま、私のお腹には新しい命が芽生えています。現在妊娠7ヶ月、私は夏ころ、母になります。
驚いた方もいらっしゃるかもしれませんね。なぜレズビアンの私たちが子供を作る選択をしたのか、今回、パートナーのU(ゆう)ちゃんと、ちょっと真面目な話をしたいと思います。
今回、私たちをBaby-mo WEBでとりあげてくださったきっかけは、荒井元秘書官が同性婚について「見るのも嫌だ。隣に住んでいたら嫌だ。人権や価値観は尊重するが、認めたら、国を捨てる人が出てくる」発言が関係しているんですかね? あ、違うんですか。
でも、この発言がきっかけで性的マイノリティの人たちが注目を浴びている感じがします。
実際、どう思ったかですか?うーん……、このニュースが流れたときに、当事者としては、残念な気持ちもありつつ今まで意識されてこなかった方たちも怒ってくれて嬉しかった、っていうのが近いです。
立場上、言ってはいけない不適切な発言だったとは思いますし、傷ついた方もたくさんいると思います。ですが、私たちも、こういったことは身内だけだったら言ってるし、発言の自由はあるから理解できる部分もあるというか……。思ったことが言える自由って、必要ですよね。実際、私も若かりし頃、「おじさんキモイ」って言ってたし。
彼の言葉がきっかけで当事者でない人が大きな声で「それはおかしい」と怒ってくれた……。そのことが嬉しかった。