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2023.03.28

妊娠出産体験談・インタビュー

女の子同士で付き合ってます。REYAN初めての彼女|『虹色の未来』#3



新しい出会いを求め続けました。1人になってしまうから。しばらくしてフェミニンなバツイチ子持ちの人とも付き合ったけど、これは2週間くらいで終わりました。彼女は性欲を満たすための付き合いを希望していて、真剣な私のことを「重たすぎる」と切り捨てて去りました。

その後に付き合ったのが、黒髪ロングのサリナ(仮名)でした。サリナは今までの人とは違ってました。彼女ははっきりこう言ったんです。

「私は将来、女の子と結婚したい」

そんなことを言う人は初めてでした。これまで私が経験した女の子同士の恋愛は、どこかおままごとじみていました。私は真剣なのに、相手とは温度が違う感じ。誰と付き合っても長続きしない。みんないっときの恋愛ゲームを楽しんでいるような感じ……。だからいつか私はこの関係を終えて、結婚するなら男性にするしかないと思っていた。

最初は「れいの好みの子がいるから」と友達に紹介されて、軽い気持ちで出会った彼女。そんな彼女が、はっきりと言ってくれたんです。

「私は女の子が好きなんだから、男とは絶対に結婚できないよ。相手にも失礼だし、自分に嘘もつきたくない」

そんな生き方がある。目から鱗でした。サリナは私ととてもよく似ていて、恋愛の仕方が窮屈で、とても重かった。縛り合い、隙間なく距離を詰めるのが好きでした。

最初のうちは双子みたいにピッタリ波長があって楽しかったけれど、似たもの同士だからすぐにぶつかってバトってしまい……。ケンカが絶えず、結局2ヶ月で別れてしまいました。私とうまく付き合える人なんて、この世にはいないのかもしれない、そう思いました。

だけど、私が20歳になろうとしていた頃、運命の出会いは突然やってきたのです。出会いを諦めなくてよかった。もがき続けてよかった……。高校のとき、親友が言ったとおりでした。

本当の恋とは、落ちるものだった。そして落ちた先には、穏やかな安らぎが待っていたのです。

▶▶続きを読む▶▶子供は一緒に育てたいけど同性同士なので他人です。Uの場合

エルビアンTVプロフィール


日本で一番チャンネル登録者数が多いレズビアンカップルのU(左)とREYAN(右)の2人組YouTuber。テレビやイベントなど多数出演。YouTubeTwitterInstagramで女の子カップルの日常を紹介中。

【文】 藤原 亜姫

2008年ケータイ小説史上、空前のアクセス数を誇った『インザクローゼット blog中毒』(河出書房新社)で作家デビュー。他著書には『夜が明けたら 蒼井そら』、『東京整形白書』などがある。人間の弱みや闇を独自の視点で痛快な物語に変える作家。

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