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2023.04.03

妊娠出産体験談・インタビュー

同性カップル最後の恋。パートナーシップのメリット・デメリット。REYANの告白『虹色の未来』#6

付き合って2年くらいしてから、Uちゃんと将来のことを話し合う機会が増えました。そのときはパートナーシップを組む予定ではありませんでした。

あまりにもメリットが感じられなかったのです。パートナーシップ制度で得られる権利は、自治体によって異なります。

自治体に認めてもらえた、という事実によってあなたたちはつながりを持てるよ、という宣誓だけど、私たちの絆は十分につながっていました。

そして宣誓した自治体内でしかその効力を発揮しないので、引っ越してその自治体を離れるときはパートナーシップの返還を行う必要がある。返還なんて、なにかを失ってしまうようで、ちょっと微妙な気持ちです。それに人によっては自治体にLGBTQ+であることがバレたくないでしょうし。

パートナーシップ制度では愛する二人が配偶者になることができない。財産の相続や、公正証書を作成するなど大変な手続きがたくさん必要なんです。

彼女と家族になりたいだけなのに。

小学生のときに親が離婚したころ、私は寂しさすら言葉にできなかった、あの頃の私を抱きしめてやりたい。そして自分を褒めたい。よくぞここまで、明るく立派に生きてきた。そして母が再婚して幸せになったように、私も自分で幸せをつかみたい。もうUちゃんがいない人生なんて考えられない……。

この先も一緒にいたいという思いは積み重ねた月日のぶんだけ重さを増していきました。そしてその決意をお互いの親にも話そうと決めたのです。

社会に高望みはしないけど、せめて母にだけは私の性自認について、きちんと理解してほしかった。

 母は驚き、泣くかもしれない。反抗期もなく物わかりのよい子だった私が母を泣かしたのは、過去にたった一度きりです……。

大好きな母の反応については、次回のお話で。

エルビアンTVプロフィール

日本で一番チャンネル登録者数が多いレズビアンカップルのU(左)とREYAN(右)の2人組YouTuber。テレビやイベントなど多数出演。YouTubeTwitterInstagramで女の子カップルの日常を紹介中。

【文】 藤原 亜姫

2008年ケータイ小説史上、空前のアクセス数を誇った『インザクローゼット blog中毒』(河出書房新社)で作家デビュー。他著書には『夜が明けたら 蒼井そら』、『東京整形白書』などがある。人間の弱みや闇を独自の視点で痛快な物語に変える作家。

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