「魚って値段が高いわりに、おかず感がない」「夫が魚を食べないから、めったに買わない」など、不人気な魚料理……。調理がたいへんなこと、高価なことは理解したうえで、ぜ~ひとってほしいのが、脳の発達に欠かせない魚のDHA!
そう話すのは『成功する子は食べ物が9割』シリーズの著者、細川モモさん。赤ちゃんの栄養について聞いてみました。
魚を食べると恩恵がいっぱい
脳は1歳で大人の約70%、3歳で約90%まで成長するといわれています。その
脳の発達に欠かせないのが、魚のDHAです。さらに、カルシウムの吸収を促して骨(身長)の伸びを支えるビタミンDも、魚が優れた供給源となっています。魚を食べることは恩恵がありすぎます!
DHAって何?
DHAは、青背の魚やまぐろ(トロ)など魚油に豊富に含まれる必須脂肪酸。さばやさんまを焼いたときにしたたる、まぐろの大トロや中トロを食べたときに口内に広がる……、あの油です。
脂肪酸にはいろいろな種類がありますが、DHAが「必須脂肪酸」と呼ばれるのは、
体内ではつくり出すことができないため、食べ物から摂取するのが“必須”だから! DHAは、神経細胞の細胞膜の主な材料。細胞膜の柔軟性を保ち、記憶や学習などの脳の働きを高めてくれます。
赤ちゃんの脳のDHA量は、脳のサイズと密度が爆発的にアップする誕生から2歳ごろまで急激にふえ続けます。ぜひ毎日の離乳食で、魚を食べさせてあげましょう。
DHAを多く含む、離乳食におすすめの魚
●ゴックン期から
真鯛、しらす干し(塩分が多いので塩抜きを)
●モグモグ期から
さわら、まぐろ、めかじき
●カミカミ期から
さんま、いわし、あじ、かき
●パクパク期から
ぶり、さば
とはいえ魚を調理するのは、忙しいママ&パパにはたいへん。優秀なベビーフードも多いので賢く利用しながら、赤ちゃんはもちろん、大人もDHAを意識してとりましょう。
Baby-mo発!赤ちゃん時代に必要な栄養の最新情報&レシピブック
『成功する子は食べ物が9割 脳と体がすくすく育つ離乳食』1,650円(細川モモ監修/主婦の友社)