ADHD
不注意、多動・衝動的な特性を持っています。落ち着きがなく、よく考えずに行動するなどの様子が見られます。
年齢ごとに見られるサイン例チェックリスト
※2才まではほとんどサインはでません。
【2~3才】
・じっとしていない
・よく迷子になる
いすに座って食事ができず、マイペースに歩き回るなどの様子が見られることも。
【3~4才】
・じっとしていない
・反抗ではないが言うことを聞かない
幼稚園や保育園の先生の話を静かに聞く、バスの中で座っている、などの行動が苦手です。年中・年長と進むうち、周囲が落ち着いていたのに「うちの子だけなぜ?」と集団行動の不得手に気づく場合が多いようです。
【小学校入学前後】
・じっと座っていられない
・なくしたものが多い、大切なものも忘れる
・順番が守れない
周囲の刺激にいちいち反応してしまう特性があります。先生の話を聞いているときでも、窓の外に鳥が見えたり、隣の子がいすを引いたりするだけで、注意がそちらに向いてしまうのです。おしゃべりが止まらず先生の指示を聞きのがし、大きな失敗や忘れものをすることもあります。
特性のあらわれる時期と診断時期
「落ち着きがない」「集中できない」「衝動性が強い」といった特性が、一般的に幼児では許される場面が多く、はっきりと診断できるようになるのは就学前後の6才くらいになることが多いようです。
気になったらできるだけ早く相談を
わが子が「ほかの子と違う様子」だと親は不安になり、発達障害かもしれないという疑いから目をそらすこともあるでしょう。けれど、突然パニックになったり、友だちの輪にうまく入れなかったり、園や学校で失敗が多かったりというのは本人にはとても苦しいことです。大きなストレスを感じていますし、そんなわが子と向き合うママやパパも決してラクではないはずです。 だからこそ一人で悩まず、園・学校の保健師などに相談したり、積極的に相談窓口(自治体の相談窓口や医療機関など)に問い合わせたりしてください。「発達障害なのか」を問うのではなく、「現状の問題をともに考えてくれるサポーターを見つける」のだと考えましょう。