「散歩に時間がかかります」「おなかがぽっこりしている」「女の子より男の子のほうが言葉が遅い?」「転んでもあまり泣きません。痛みに鈍感?」「食べても食べても、まだ食べる」「保育園ではいい子なのに、家では…」など、1才7カ月・あんよのころの赤ちゃんを育てているママの疑問と悩みに、ベテラン・ママドクターが答えてくださいました。
1才7カ月ベビーの気になるアレコレ
先日卒乳したばかりのRくん。おっぱいがなくても眠れるようになり、少し成長しました。2才のイヤイヤ期に近づいてきたのか、「イヤ」が口グセ。
[ベビーDATA]・身長78㎝
・体重10.0㎏
・ムーニーパンツ・Mサイズ
・先日卒乳!
・離乳食3回
・歯8本(上4本、下4本)
散歩に時間がかかります
公園からの帰り道、5分で帰れるところを1時間近くかかってしまったことも。手をつなぐのをいやがることが。
Dr.Advice ちゃんと歩かせようとすること自体が、大変ですそもそも、1~2才の子どもはちゃんと歩こうなんて思っていません。ここはママの知恵や腕の見せどころ。「あの車まで行ってみよう!」「よーいどん!」など、目先の目標を決めて歩いたり、楽しく誘導してもいいですね。ただし、安全には十分気をつけて。
おなかがぽっこりしていませんか?
赤ちゃんのおなかは大きいとはいいますが、それにしてもおなかが前にドーンと出てる! 昔、栄養失調のネコがぽっこりおなかをしていたので気になります。
Dr.Advice 2才になると体型に変化が出てきます1才7カ月は、まだまだ赤ちゃん体型。赤ちゃんは体のわりには食べる量・飲む量が相当なもので、食前と食後とではぽっこり感に違いも出るはずです。ウエストがキュッとするのはまだ先で、おなかが出ているのはふつうのこと。栄養失調の心配も、もちろんないので大丈夫ですよ。
元気がよく転んでもあまり泣きません
転んでもへっちゃらで、ソファやイスに果敢によじ登る。痛みに鈍感なのかしら?
Dr.Advice 痛みよりも、ほかに興味が痛みの神経が未発達というわけではありません。Rくんのようにタフな子は、転んだときに痛みを感じても、「痛い」という気持ちに意識がとどまらず、すぐにほかに興味が移ってしまうのです。何かによじ登ろうとするなど、がむしゃらに突き進むタイプですね。
食べても食べても、まだ食べたい!
用意した食事はすぐにたいらげ、「まだ食べたい」とアピールすることも。大人と同じくらい食べているんじゃないかと思うほど、食欲旺盛です。
Dr.Advice 食事から、気持ちを切り替えてあげましょうよく食べる子の場合、食べ終わるたびに泣いて怒ることもあり、大変ですよね。ただ、もしかしたら「おしまい」と言うと同時に片づけられ、ほうっておかれる雰囲気がさびしくてイヤなのかもしれませんよ。ママは、「おっしまい♪」などと楽しげな声で伝えたり、「さぁ遊ぼう!」などと赤ちゃんの気持ちを食事から切り替えてあげましょう。ママが気持ちを誘導してあげるのが大切です。
女の子より男の子のほうが言葉が遅い?
Rはけっこうおしゃべりをするほうですが、まわりの女の子はもっとしゃべります。やっぱり、女の子のほうが言葉の発達は早い気がします。 Dr.Advice 比較的、男の子のほうが遅いですねもちろん個人差はありますが、集団で見ると、女の子のほうが言葉の発達が早い傾向にありますね。男の子は何かひとつに熱中するタイプ。逆に女の子は、しぐさや動き、言葉などを観察しマネをすることにたけています。だから、女の子のほうがおしゃべりがじょうずな子が多いのです。だからといって、男の子が知能が低いというわけではないので心配いりませんよ。
保育園ではいい子だけど、家では怒って泣いて大変!
保育園ではおりこうさんだそうですが、家では泣いたり怒ったり手をやくことが。2才が近いとこんなもの?
Dr.Advice お母さんの前だと安心するのでしょう1才半の子でも、保育園という社会でがんばっているのでしょう。自分なりにおりこうさんにしているのですね。でも、迎えにきたママの顔を見れば、すべてがゆるんで安心する。だからママの前では、泣くほどのことでなくてもわざと泣いたり、すねてみたり、ジタバタ怒ったり、小さいなりの心理があるのです。おうちでは、子どもの怒りに全部つきあうのは疲れちゃいますが、向き合う時間をしっかりつくり、愛情を伝えていきましょう。
これってふつう? エピソード
●人見知りという人見知りをしたことがなく、親戚のおじさんやおばさんのひざに腰かけたり、お友だちのママに抱っこをせがんだり、すごく積極的。ママじゃなくてもいいみたいです(笑)。老若男女問わず、人に興味津々ですが、やっぱりいちばん好きなのは若い女の人。これって男の子ならではですか?
Dr.Advice 男の子に限らず、女の子も若い女の人が好きですね。それはやっぱりママと雰囲気が似ているから。赤ちゃんは高い声やママと同じようなやわらかい肌に安らぎを感じます。逆に、太い声やゴツゴツしている男性は、苦手に感じる赤ちゃんも。ただ、月齢が上がるにつれ、いっぱい遊んでくれる“お兄さん”の魅力も知っていきます。若い女性だけではなく、少しずつ男性にも興味がわいていくのです。