風邪にかかってしまったときの対処法
気をつけてはいても、いざ風邪にかかってしまったときはどうすればいい?まず行動するべき対処法を紹介します。
原因を知るため産科を受診する
「変だな」と思ったら、少しの間なら安静にして様子を見てもいいですが、できれば早めに産科を受診して。母子の健康を守るには原因をいち早く突き止め、対処することが大事です。
水分を十分にとり脱水症状を予防する
熱が出ると体外に熱を発散させるために多量の汗をかきますが、十分に水分を補給しないと脱水症状に陥ってしまうことも。そうすると代謝も下がり、回復から遠ざかってしまいます。
休養・睡眠をたっぷりとる
いつも以上に休養をとりましょう。長く眠れないなら横になっているだけでも、ずいぶん体は安らぎます。体調が悪いときは、家事や運動、仕事など、決して無理はしないこと!
ビタミンをしっかりとる
健康のためにはどのビタミンもまんべんなくとってほしいのですが、風邪の回復にはビタミンC が特に有効です。サプリメントでもOKですが、果物や野菜からとるのが理想的。
こんなときはどうする?妊婦の風邪Q&A
Q.せきをするとおなかが張りやすくなる?
A.せきをすると、腹圧がかかってしまい、おなかが張りやすくなることがあります。重いせきが長期にわたったり、切迫流産・切迫早産気味の場合は特に注意が必要です。熱があるとおなかが張って症状を悪化させることがあるので、解熱鎮痛剤を服用したり、張り止めの量をふやすなどの処置をとります。早めに医師に相談を。
Q.風邪をひくと、おなかの赤ちゃんも苦しいの?
A.通常の風邪なら、ほとんど影響はありません。ただし、苦しいかはわかりませんが、熱が上がると赤ちゃんの心拍数が一時的に上がります。長びくせきがきっかけでぜんそく様発作が起こると、赤ちゃんに酸素が行かなくなるので注意!
Q.市販の風邪薬を飲んでも大丈夫?
市販薬は成分が不明瞭で配合されているものがわからないので、できれば避けたほうがいいでしょう。特にインドメタシンや非ステロイド系を含んだ薬を飲むと胎児の動脈などの収縮をひき起こす場合があり、赤ちゃんの血流が悪くなることもあるといわれています。
Q.漢方薬に即効性は期待できる?
漢方薬にはたくさんの種類があります。そのため即効性のあるものもあれば、長期間、飲み続けないと効き目が出ないものも。妊娠中には適さないものもありますが、産科で処方される葛根湯や小青竜湯などは、比較的早く効果があらわれやすく、安全性が高い薬です。
Q.薬に頼りたくないときはどうすればいい?
A.軽い風邪なら、2〜3日様子を見てもいいでしょう。副作用の少ない漢方薬もありますし、産科医と相談しながら納得のいく対処法を見つけて。