この記事は、手足口病にかかった時のお風呂についてまとめたものです。小さな子供がかかるのは珍しくない手足口病。ブツブツができている間のお風呂はどうすればいいのか気になりますね。手足口病とお風呂についてまとめました。
手足口病とは
患者さんの9割は乳幼児
ちょっとユニークな名前ですが、手足口病はその名の通り、手、足、口に発疹ができる病気です。
熱は出ないか、出ても38度くらいであまり高くなることはありません。
ウイルス性の感染症で、原因ウイルスが何種類かあるため、複数回かかかることもあります。かかりやすいのは生後6ヶ月~4、5歳頃まで。患者さんの9割は乳幼児です。
子供のうちにかかることの多い病気なので、たいていの大人はこの病気の抗体を持っています。ですから、大人でかかる人はあまりいません。
従来の手足口病のパターンから、はずれるタイプもある
手足口病はヘルパンギーナや咽頭結膜熱(プール熱)と合わせて「夏風邪」と称されることがあり、夏に多い病気です。
ただ、最近は季節に関係なく流行する場合もあって、夏の病気とは言い切れなくなってきました。
また、従来、熱は出ないか出てもさほど高くなりませんでしたが、近年流行するウイルスのタイプは39度台の高熱が出ることがあります。
そのほか、体幹や四肢に大きめの水疱ができる、回復して数週間後に爪が抜け落ちるなど、これまでとは違う症状が見られるものもあります。
口の中の発疹は、しみて痛む
手足口病では、手足や口の中、舌などに、周囲が赤くて真ん中が白い、米粒大の水疱ができます。
手足の水疱は、痛みやかゆみを感じないことが多いようです。ただし、口の中の水疱は違います。
口内にできた水疱は破れてただれ、強い痛みを伴う潰瘍になります。そのため、つばを飲み込むのもつらくなることがあります。不機嫌になったり食欲が落ちたりするのは、主にこの口の中の発疹のためだと考えられます。
水分補給を心がけて過ごす
口の中の水疱は潰瘍になり、しみて痛みますが、1週間ほどで治ります。
痛みで食欲がなくなることも多いのですが、食事ができないのはせいぜい1~2日です。いやがって食べないなら無理強いする必要はありません。
口当たりのよいプリンやゼリー、冷たいアイスクリーム、栄養のあるなめらかなスープなどを与えましょう。
食事は無理にとらせなくてもいいのですが、水分補給には気をくばりましょう。痛くて何も口に入れないからと水分補給を怠ると、脱水症を起こす心配があります。
少しずつでもいいのでこまめに、何度も水分をとらせます。
赤ちゃんなら母乳やミルク、卒乳しているなら白湯、麦茶、子供用のイオン飲料、経口補水液など、飲めるものを。
ただし、大人用のイオン飲料やスポーツドリンクを薄めて飲ませるのは、体内の電解質のバランスを壊すことになるので避けてください。