赤ちゃんの睡眠Q&A
赤ちゃんの就寝時間はいつがベスト?
Q.19~20時に寝かせると、帰りの遅い夫は一切子どもと交流がもてません。朝のほんのひとときだけになってしまって大丈夫?もし一問一答で答えるなら、朝のほんのひとときだけになってしまっても「大丈夫」です。ふれあいの時間は量ではなく、質が重要。週末はパパと一緒に過ごす時間もあるでしょうし…。
でも、大切なのはご家族全員がハッピーであることです。パパが朝のほんのひとときだけしか子どもに会えなくて寂しいと感じている場合は、お子さんの疲れには注意しながら、夜にパパとのふれあいの時間をつくるのもいいと思います。
その場合、パパは早めに帰宅できるようにスケジュール調整が必要ですし、お子さんもそれに合わせてお風呂などを済ませておくなどの工夫をして、パパの帰宅を待てるといいですよね。
毎日20時以降に寝かせていたとしても、そのスケジュールが家庭の子育て方針にあったもので、家族みんながハッピーで、親(育児者)が「問題」と感じていないのであれば、必ずしも19~20時に寝かせないといけないわけではありません。
例えば、子どもとパパのおやすみ前のふれあいと20時までの就寝厳守を天秤にかけて、20時をまわってしまうけれど父子の時間を持つほうが大切、という考え方をお持ちのおうちであれば、それでもよいのです。
ただ、お子さんが疲れすぎないようにスケジュール調整することは必要です。
理想は早寝早起きですが、なかなかそれができない事情がある家庭も多いと思います。
お子さんの睡眠に関しては、親のほうが「夜更かしさせがち」「トータルの睡眠時間が不足している」などと問題だと感じているようなら改善が必要ですが、何も問題を感じていない場合、そのままでも大丈夫です。
しかし、親が問題点を自覚していなくても、改善すべき場合があります。それは、お子さんが日中ぐずっていて、常に眠そうなケースです。
このような場合には、「改善をしたほうがよいですね」と伝えています。
赤ちゃんの添い寝について
Q.海外の習慣で添い寝をしないスタイルです。頭ではわかっても気持ち的に「子どもがさみしくないかな?」「一緒にくっついて眠れないと満たされた気持ちにならないのでは?」と思ってしまいます。どうなんでしょうか?これに関しては研究者や小児科からいろいろな意見があります。
少し科学的根拠に基づいた話になってしまいますが、米国小児学会では添い寝は乳幼児突然死症候群のリスクが高まるため推奨していません。なぜなら、隣で眠る大人の体や枕、毛布などが窒息の原因になると考えているからです。
しかし、添い寝を研究しているノートルダム大学のマッケナ博士は、きちんと安全な睡眠環境が確立できていれば、添い寝してもよいと伝えています。
また別の研究では、米ストーニーブルック大学医学部付属病院のローレン・ヘイル教授が、同じ人種で同じ教育水準のお母さんを相手に研究を行ったところ、添い寝でも一人寝でも、5歳児の認知力・行動面や社会性での差はないということを発表しています。
つまり、寝るスタイルが子どもの知性や情緒に影響するということはないのです。
添い寝をするか、しないかは、ご家族の育児法や生活スタイルで決めていただければよいでしょう。ただし、どこで寝る場合でも、安全な睡眠環境を確立することは何より大切です。
赤ちゃんの睡眠コンサルテーションとは?
IMPI(International Maternity and Parenting Institute)とは科学的根拠に基づいた最先端の睡眠トレーニングや実績を重ね、多数のデータに基づいた教育プログラムと、子どもや家庭に合わせたコンサルティングを提供している米国の教育機関です。
IMPIの目的は、ご家族にとって最も大切な健康的な睡眠習慣を確立することです。IMPI公認のコンサルタントは、お子さんの夜泣きやぐずり対策、具体的には、睡眠環境、スケジュール、寝かしつけ方法の改善など睡眠に関する問題だのほか、身体面、精神面、お子さんの発育状況を総合的に考慮し、各ご家庭にあったコンサルテーションを提供しています。
この資格はどなたでも取得できますので、ご興味がありましたらいつでもご連絡ください。アメリカの資格を日本語で、しかも全てオンラインで携帯からでも受講することができます。
赤ちゃんが寝ない、夜泣きがひどい等ご自身の子育て経験をいかして、赤ちゃんに関連づいた資格を取りたいと思っている人には講義内容も受講方法も適しているかもしれません。
現在、世界中から受講している生徒がいて、参加者の中には子育て中のお母さんはもちろん、男性や看護師、お医者さんもいます。これは子どもの睡眠についての関心が高まっている証かもしれませんね。
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