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2021.12.13

成長・発育

赤ちゃんが泣き止まなくてつらい…!発達順でよくわかる原因と泣き止ませ対策をご紹介【小児科医監修】

この記事は、赤ちゃんの泣き止ませ対策についてまとめたものです。「自分のお世話の仕方が間違っているの?」「それとも体や心に問題がある?」など、赤ちゃんが泣き止まないとママは不安になってしまいますよね。月齢・発達別に赤ちゃんがなかなか泣き止まない主な理由とその対策について、わかりやすく説明します。

赤ちゃんが泣く理由とは?

生きていくための大切な能力

人間の赤ちゃんには生まれつき、おっぱいを飲む力が備わっているように、泣く力も備わっています。言葉で自分の意思を伝えられない赤ちゃんは、「不快な状態」を泣くことで周囲の大人に伝えてくれているのです。

たとえばこんなとき、赤ちゃんは泣いて訴えます。

「おなかがすいた!」
「おむつがぬれていて気持ち悪い!」
「痛い!」
「苦しい!」
「かゆい!」
「暑い!」
「寒い!」
「これイヤ!」
「怖い!」
「居心地が悪い!」

つまり「泣く」というのは、おっぱいを飲むことと同様に、赤ちゃんが生存していくために必要な能力なのです。

性格や気持ちと「泣き」との関係

生理的・物理的な不快、思い通りにならないためのカンシャクなどのほかにも、赤ちゃんがなかなか泣きやまない理由があります。それは、赤ちゃんの性格とママの気持ちとの組み合わせです。

よく泣く赤ちゃん・あまり泣かない赤ちゃん 無口な人、おしゃべりな人、淡々とした人、感情の起伏が激しい人など、性格はひとりひとりで違いますね。それは、大人も赤ちゃんも同じです。

繊細でささいなことでも泣いて訴える子がいる一方で、大らかでちょっとやそっとでは泣かない子もいます。不快な状況が取り除かれてあやしてもらえばすぐにご機嫌になる子もいますが、なかなか自分の気持ちをうまくおさめられない子もいます。泣き声だって、小さい子と大きい子がいます。

体格や筋肉量はひとりひとり違うので、当然泣いた時の激しさも違ってきます。

ママの気持ちは赤ちゃんに伝わる

これは多くのママが経験していることだと思いますが、第1子の子育てはわからないことだらけ。すべてが初めて経験することなので、ママは不安でいっぱいです。赤ちゃんに対しても、つい神経質に心配しがち。

ところが、その同じママが第2子、第3子の子育てになると、ある程度の知識や経験があるので、第1子よりもゆとりを持って育児を楽しんだりしています。

ママのこうした気持ちは、ママ大好きな赤ちゃんに敏感に伝わります。つまり、赤ちゃんのお世話をする人が不安な気持ちでいると、赤ちゃんは泣きやすいし、なかなか泣き止まない傾向にあるのです。

繊細な子と不安なママの組み合わせは泣きやすい

赤ちゃんがなかなか泣き止まないかどうかは、「赤ちゃんの性格」と「ママの気持ち」という2つの要素の組み合わせに大きく左右されます。

「繊細な性格の赤ちゃん」&「初めての子育てで不安がいっぱいのママ」

「大らかな性格の赤ちゃん」&「子育て経験たっぷりの第3子のママ」

という組み合わせを比較すれば、どちらが泣き止みにくいかといえば、前者であることが多いでしょう。

赤ちゃんの生来の気質や性格を変えることはできませんし、するべきことでもありません。大人にできることがあるとしたら、あまり神経質に心配しすぎず、できるだけ大らかな気持ちで赤ちゃんに接するように心がけることでしょう。

記事を読む⇒⇒⇒【専門家監修】赤ちゃんの性格はいつから決まる?親から遺伝する?

一人でがんばりすぎないで

育児 ワンオペと言われても、誰だって初めての子育ては不安がいっぱいでオロオロするのが当たり前。赤ちゃんが泣き止まないことが続いて、「どうしたらいいかわからない!」という時は、迷わず、早めに周囲の助けを借りましょう。

人間は哺乳動物の一種です。哺乳動物はある程度の集団で暮らし、その集団の中で子育てをするようにできています。ですからママ一人で何でもかんでも解決しようとするなんて、そもそも無理のある話なのです。

昔はおじいちゃん、おばあちゃん、場合によってはおじさん、おばさんなど一家族にたくさんの目があり、手があり、知恵がありました。しかし現代はマンションやアパートで、ママ一人で子育てを頑張っているケースが多いでしょう。

ワンオペ育児は不安がどんどん大きくなりがちです。「赤ちゃんが泣き止まないと虐待しているんじゃないかと思われる」と心配したり、「どうして泣き止んでくれないの!」と赤ちゃんと一緒に泣いてしまったり。でもどうか、そんな自分を責めないで。

赤ちゃんが泣き止まないときに心配になるのは、ちっとも恥ずかしいことではありません。周囲の人に不安を打ち明け、助けを求めましょう。

気持ちがラクになる専門家を見つけよう

では、だれに助けを求めるのか。 夫につらさを吐き出し、それを夫も受け止めてくれて気持ちが晴れるならすばらしいこと。ただ、夫にとっても子育ては初めてです。ママ以上に不安になったり、口にした一言がかえってママの不安をかきたてたりしても不思議ではありません。専門的な観点で冷静にアドバイスしてくれる人がいるといいですね。

産院によっては、助産師が退院後の育児をサポートするシステムが整っている施設もあります。赤ちゃんが泣き止まなくて困った時、まずは自分が出産した産院、自宅エリアの保健所や保健センター、地域の子育てサークルの助産師や保健師に相談してみましょう。

ただ残念ながら、助産師や保健師の中にも、的外れなアドバイスをする人はいます。かえってママの気持ちを傷つけるようなことを言う人もいます。もしそういう人に出会ってしまったら、躊躇せずに相談相手を変えましょう。

悩んでいる気持ちを丸ごと受け止めてくれる人、自分と波長の合う人を見つけて相談してください。いくら相手がプロでも、余計なストレスを受けるような人にアドバイスを求めることはありません。

赤ちゃんが泣き止まないと「どうして泣き止まないんだろう」「自分の何が悪いんだろう」「いつまでこんな日々が続くのだろう」と心配になりますね。

でも赤ちゃんが泣き止まない時期は必ず通り過ぎていきます。振り返れば「ああ、こういうことだったのか」と、違う景色が見える日がきっとやってきます。だからこそ、一番つらい時期にこそ一人でがんばらず、周囲に助けを求めてください。

ママ友に相談する時は少し注意

不安を一人で抱え込むのはよくありませんが、相談相手としてママ友を選ぶのは、少し注意した方がいいかもしれません。赤ちゃんの性格や発育発達の進み方は一人一人違います。

「子どもがなかなか泣き止まなくて」と相談した時に、「あら、おかしいわね。うちの子は全然泣かなくて、手がかからないわよ」などと言われると、余計不安になってしまうかもしれません。

赤ちゃんが泣き止まないときに、やってはダメなこと

首がグラグラするほどゆする おとなしくさせようと、あるいはついイライラして、赤ちゃんの両肩を持って首がグラグラと揺れるほどの力でゆするのは、絶対にしてはいけません。

2歳ぐらいまでの赤ちゃんを首がグラグラするほどゆすると、脳出血を引き起こして脳にダメージを与えることがあります(揺さぶられっこ症候群)。

「いつもと違う」と感じたら、すぐに病院へ

女性は出産をすると脳の構造が変化して、赤ちゃんに対するセンサーが敏感になります。「赤ちゃんが泣いているのに、パパは平気で寝ている」という話をよく耳にしますが、これは男性が怠け者だからではなく、赤ちゃんに対するセンサーが鈍いからなのです。

赤ちゃんが泣き止まなくて、「何となくいつもと泣き方が違う」「いつもと様子が違う」と感じたら、早めに小児科を受診しましょう。「熱がないから・・・」などとためらうことはありません。まれにですが、激しく泣き続ける赤ちゃんに腸重積などの病気が見つかることもあります。

日ごろ赤ちゃんを見ているママの「おかしいな」という感覚は、決してあなどれません。自分の感性を信じて、おかしいと思う点を医師に伝えてください。
次ページ > 月齢別・泣きやまない理由と対策

【監修】 渡辺 とよ子 わたなべ医院東松戸

都立墨東病院周産期センター新生児科(NICU周産期新生児専門医指導医)部長、内科系副院長を歴任。2020年まで医療法人社団わたなべ医院院長を務め、21年より現職。多くの乳幼児をみてきた経験による、的確で親切な助言が好評。『母乳育児 ミルク育児 の不安がなくなる本』『はじめてママ&パパの 0~6才 男の子の育て方』(ともに主婦の友社)など監修に携わった育児本多数。 わたなべ医院東松戸

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