アメリカのIPHI公認、日本人初の乳幼児睡眠コンサルタントとして活動する愛波 文さんの連載の第4回。科学的根拠に基づいた睡眠のためのメソッドは、赤ちゃんの睡眠まわりの悩みをもつママが実行すると、今まで困っていた問題がすっきり改善すると評判です。
生後5ヶ月、授乳のあとにベビーベッドにそっと置いた瞬間に大泣き…どうすればベビーベッドで長く寝てくれるようになるのでしょうか?
今月の「赤ちゃんの睡眠についてのお悩み」
“背中スイッチ”が敏感で、授乳後にベビーベッドに寝かせられない!
生後5ヶ月の息子がいます。新生児の頃からベッドで添い寝、添い乳をしているのですが最近2時間おきに起きるようになってしまい正直しんどいです。
ベビーベッドがあるので、授乳をして抱っこした後にベビーベッドに置いてみるのですが、置いた瞬間に“背中スイッチ”が入り、必ず起きてギャン泣きします。夜中に授乳をしないようにしても泣き叫んであばれてしまいます。どうすればよいのでしょうか?(Cママ・生後5ヶ月男児)
乳幼児睡眠コンサルタント 愛波 文さんからのアドバイス
睡眠の土台づくりはできていますか?
まず「授乳=寝る」という癖をとっていく必要がありますね。子どもは、寝たときにはおっぱいが口に入っている状態で抱っこされていたのに、起きたらおっぱいがない!と不安になっています。どのようにこの癖をとっていくのがよいのでしょうか?
まず睡眠改善をしていく中で一番大切なのが、「睡眠の土台」を整えることです。「睡眠の土台」に関しては
連載第2回に説明しているので参考にしていくださいね。
5ヶ月でしたら、まだ決まった1日のスケジュールがないかもしれませんが、これから徐々に日中は朝寝、昼寝、夕寝と3回寝るようになってきます。5ヶ月の活動時間(起きていられる時間)は1時間半ぐらい。
子どもの眠い合図も観察してほしいのですが、1時間半以上起きている場合は疲れすぎで寝ぐずりをしたり、昼寝が短くなってしまったり、逆に興奮しすぎた状態になってしまう可能性が高くなります。疲れる前に寝かしつけをすることがポイントになってきます。
睡眠環境や親子の触れ合いの時間も大切になってきますので睡眠の土台をまず調整してみましょう。日中子どもが「あー」や「うー」と声を出していたら、会話をするように話しかけてあげましょう。
毎日きちんと触れ合いの時間をとることが子どもの心の安定にもつながってきますので最低でも20分はテレビ、携帯なしで向き合ってみてください。