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2021.08.21

離乳食の基礎知識

離乳食の好き嫌いを克服!赤ちゃんが苦手な食材ワースト6の調理テク

ママが食べさせたいものに限って、食べてくれない。そんなときは、赤ちゃんの気持ちになって味見してみると、すっぱさや青くささ、パサパサ感など、食材ごとに苦手なポイントがきっと見つかるはずです。そんなときは調理法を工夫してみて。同じ食材でも「調理法を変えただけで、よく食べるようになった!」というママの声も聞こえてきます。

好き嫌いは「食べにくさ」が原因です

ママは「食べてくれない」と嘆くけれど、赤ちゃんにとっては「食べにくい」のかもしれません。先輩ママはこんな工夫をしているようですよ。

「すっぱい、苦い!」トマト、いちご、ヨーグルト、ピーマン、ほうれんそうなど

「生のトマトは苦手。でも水煮にして、さつまいもをまぜると、ゴックン! 青菜はおかゆの上ずみをまぜ、甘み&とろみをつけると食べてくれます」(Yママ&Nちゃん・6カ月)

「モソモソ感が苦手」かぼちゃ、さつまいも、じゃがいも、そら豆など

「かぼちゃやいも類は、ゆでただけだと食べないので、最近は牛乳でやわらかくします。パンやパンケーキも、野菜のピュレをつけて食べています」(Aママ&Rちゃん1才)

「かたい、パサパサ」肉、魚、にんじん、大根など

「うちの子はバナナやかぼちゃなど甘い味が大好き! 肉と魚は単品では食べないので、うどんやおかゆにまぜています。かたい野菜はこまかく刻めば大丈夫」(Aママ&Rくん・9カ月)

「スジスジ感が苦手」…キャベツ、ほうれんそう、オクラ、アスパラガスなど

「繊維はかみ切れないで口に残りがち。無理に飲み込むのは心配なのでこまかく刻みます。1カ月以上早く生まれた子なので、ゆっくりペースです」(Hママ&Yくん・1才3カ月)

甘くする、刻む、とろみをつける…苦手な食材が「好き」に変わる調理テク

すっぱくて身震いしちゃう!「トマト」

テク①すっぱいトマトは加熱すると甘くなる
電子レンジで熱々にする、鍋で煮るなど、トマトは加熱するだけで酸味がとび、うまみが凝縮。生でも食べられる野菜ですが、酸味が苦手なら加熱を!

テク②かぼちゃの甘みはトマトと好相性
かぼちゃとトマトは相性抜群。かぼちゃのモソモソ感も解消できるので、弱点を補えるコンビです。同じく甘みのある、さつまいもやミルクを合わせても◎。

テク③かつお節のうまみはトマトの酸味をやわらげる
トマトのグルタミン酸+かつお節のイノシン酸は、うまみの相乗効果! 酸味もやわらぐのでお試しを。かつお節はこまかくくだいてモグモグ期からOK。

モソモソしてのどにつまっちゃう「かぼちゃ」

テク①だしでゆるめると甘みもまろやかに
だしを加えると、甘みも、ねっとり食感もほどよく薄まります。「かぼちゃの和風あん」になるので、おかゆやうどん、豆腐などにかけてどうぞ。

テク②ヨーグルトとまぜるとモソモソが解消する
ヨーグルトは、かぼちゃに足りない酸味と水分を補うのにぴったり。まぜる量で、甘みと酸味のバランスを加減してみて。パンにぬってもおいしい!

テク③トマトジュースでさっぱり&さわやかに!
トマトジュースは「無塩」を選べばゴックン期から少量を使ってOK。ポタージュ風になるので、そのままでも、パスタやグラタンのソースにも便利です。

かたくてペッと吐きだす「にんじん」

テク①ゆでて冷凍してからすりおろすのが最強!
にんじんは生より、やわらかくゆでてすりおろしたほうが、断然なめらかな舌ざわり。ゆでたあと冷凍すると、そのときに必要な量だけ使えます。

テク②生のまますりおろしてホットケーキにIN
生のまますりおろしたら、ホットケーキや蒸しパンの生地にまぜ込むのがテク。にんじんくささやつぶつぶ感は全く感じません。彩りも栄養もアップ。

テク③炊飯器で炊くと驚きのやわらかさに
根菜は厚めに切って長く加熱すると、甘~く、やわらかに。炊飯器で米と同時に炊くのが、超簡単! アルミホイルで包むと、ごはんに色移りしません。

えぐみもあるし、繊維が多くてかみ切れない「ほうれんそう」

テク①繊維をタテ・ヨコに刻むのが王道テク
ほうれんそうはモグモグ期までは、やわらかい葉先のみ。タテに刻むだけだと長い部分が残ってしまうので、ヨコにも刻むことで均一なこまかさに。

テク②とろみづけで劇的に食べやすくなる
繊維にとろみをつけると食べやすさが段違い! かたくり粉1:水2~3の割合で水どきかたくり粉を作り、青菜が煮えたところに加えて手早くまぜて。

テク③苦みを消してくれるのはクリーミーな味つけ
クリーミーでコクのあるミルク味は、青菜の青くささを消す効果が。ミルク、牛乳、ホワイトソース、またはクリームコーン缶などがよく合います。

パサパサして飲み込みにくい「魚」

テク①繊維を断ち切るようにトコトン刻む
離乳食で大活躍のしらす干し。大きさはさまざまで、小魚とはいえ赤ちゃんには長いことも。モグモグ期~カミカミ期まではこまかく刻んであげましょう。

テク②かたくり粉と水を足してパサつき防止
大人から取り分けた刺し身は、表面にかたくり粉をまぶし、水少々を加えてラップをかけ、電子レンジでチン! かたくり粉+水の効果でふんわり。

テク③ホイルで包み蒸しにするとしっとりする
アルミホイルに刻んだ野菜を敷き、刺し身をのせて包み、オーブントースターで蒸し焼きに。野菜から出る水分でしっとり! ほぐして丼にしてどうぞ。

奥歯がないからかみ切れない!「肉」

テク①そぎ切りで繊維を断ってかたくり粉でしっとり
鶏ささ身は"そぎ切り"で繊維を断ち切り、かたくり粉をまぶし、水少々を加えてラップをかけ、レンジでチン! フォークの背でほぐすとしっとり。

テク②ひき肉は豆腐をまぜると、やわらか~くなる
水きりした豆腐5:鶏ひき肉1くらいでまぜると、ふわふわの肉だんごに! ポリ袋の中でもんでまぜれば、手も汚れません。みそ汁やスープに入れて。

テク③薄切り肉はゆでたあとざるに広げてラップ
しゃぶしゃぶ用の薄切り肉がベビー向き。ゆでたら水にとるのはNG。ざるに広げ、乾燥防止にラップをかけて冷ますとしっとり。刻んで食べさせて。

※「ゴックン期」は離乳食初期の5~6カ月、「モグモグ期」は離乳食中期の7~8カ月、「カミカミ期」は離乳食後期の9~11カ月、「パックン期」は離乳食完了期の1才~1才半のことを表しています。
※記事内で紹介した離乳食の調理テクニックは、お子さんの月齢・離乳食の進み・アレルギーの有無などに合わせて取り入れるようにしてください。

『Baby-mo(ベビモ)2017年夏秋号』の内容をウェブ掲載のため再編集しています

【監修】 上田 玲子 管理栄養士、博士(栄養学)

小児栄養学の第一人者として活躍するかたわら、トランスコウプ総合研究所取締役として栄養コーチングの手法を開発。白梅学園大学・短期大学非常勤講師。日本栄養改善学会評議員や日本小児栄養研究会運営委員なども務める。監修書に『はじめてママ&パパの離乳食』『離乳食大全科』(ともに主婦の友社)など。

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