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2022.12.19

育児体験談・インタビュー

「朝日のように輝く人生を送ってほしい」発達障害の息子の名前に込めた思い…。『虹色の朝陽』著者インタビュー【後編】


「朝陽」という明るい名前は、悩める人たちのひとつの希望になったのでは…

――朝陽くんのお名前の由来について教えてください。

「3番目ということもあり、正直どんな名前にしようか悩みました。女の子への憧れもあったので、どちらの性別でもOKな名前にしようと、性別を聞く前から実は決めていたんです。

“この子の人生がきらきらとまぶしく輝く、美しい朝日のように…”“陽だまりのような、あたたかく明るい未来になるように…”そう願って『朝陽』と名付けました。

長男“あきと”次男“かいと”ときているので、“と”がつかないのですか?とよく聞かれます(笑)。朝陽にも『なんで俺だけ“と”がつかないの?』と言われるのですが、3人それぞれに思いがあってつけた名前で“と”にこだわりがあったわけじゃないんだよ、と言い聞かせています」

――とてもステキなお名前ですし、由来もステキですね。今、この名前について考えたとき、改めて感じることなどありますか?

「YouTubeや本のタイトルにもなって、改めて、この名前にしてよかったなって思っています。

どうしても発達障害というテーマを扱うと、未来に対して不安な方やお先真っ暗だという方もたくさんいる中で、『朝陽』という明るい名前がタイトルについているだけで、前向きになれたり、ひとつの希望になれたりするのではないかと。朝陽にいい名前をプレゼントできました。
「登校時、近所の人が行ってらっしゃい!と声をかけてくれます」

――『虹色の朝陽』というタイトルもスタイリッシュで目を引きますよね!

「ありがとうございます。YouTubeで発信を始めるとき、はじめから続けるつもりはなくて、朝陽の“16のセットの物語”としてYouTubeに載せておこうと思っていたんです。そう思ったきっかけは『光とともに…〜自閉症児を抱えて〜』というドラマにあります。

原作は漫画なのですが、ドラマでは篠原涼子さん主演で、発達障害の子どもを育てる母親や家族の日常がとてもリアルに描かれていました。まさに今の朝陽くらいの年齢までのお話で、母親が自立してがんばっていくというところでドラマは終わったのですが、『その後どうなったんだろう?続きが知りたい!』と思ったんです。

それで私もこのドラマのように、16話の幼少期の話だけをアップしておこうと思い、そのときにタイトルはどうする?ということになって。YouTubeっぽく『朝陽チャンネル』でもよかったのですが(笑)、私の中ではあのドラマが頭の中にあり、それをイメージして『虹色の朝陽』に。

誰かがこの動画を見たときに、『あ、こういう人もいたんだ』『この子ども、どうなったんだろうな』と思ってくれれば、という気持ちでつけました。

ちなみに、『虹色』は発達障害の世界では使われることが多い言葉なのですが、療育先の玄関に虹が飾ってあって、その意味を先生に尋ねたことがあります。

すると、『自閉スペクトラム症の「スペクトラム」には連続体という意味があり、療育に来ている子どもたちの特性も、みんなそれぞれ違ってグラデーションで、虹色みたいなものだから』ということでした。

『自閉スペクトラム症の朝陽』とつけるより『虹色の朝陽』のほうが、障害をなかなか受け入れられなかった私も少しだけ前向きになれるかなと思い、このタイトルに。

今では、我ながらいいタイトルをつけたなと思います!」
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取材・文/田代祐子 ※記事の内容は2022年11月時点のものです

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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