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2021.08.21

病気・ケガ・救急

新生児の下痢ってどんなもの?原因と症状、対処法は?【小児科医監修】

新生児の下痢の原因は?

新生児の場合はママからもらった免疫の働きがあるため、ウイルスや細菌に感染して下痢になることは少ないでしょう。また、かかったとしても軽く済むことが多いものです。とはいえ、感染の可能性はゼロではないので、注意が必要です。

一般に、下痢のおもな原因としては、ウイルス感染や細菌感染による腸の炎症、一時的な飲みすぎ、お腹の冷え、などさまざま考えられます。下痢のほかにどんな症状が見られるのかも判断の目安になります。

新生児が下痢をしたときに考えられる病気

風邪、インフルエンザ

発熱、鼻水、咳がおもな症状ですが、下痢をすることもあります。ただ、消化機能が低下することによる下痢なので、症状はわりあい軽くすみます。

ウイルス性胃腸炎

うんちの回数がだんだん増えて、水分も多くなり水のようなうんちが出ます。ロタウイルスやノロウイルスが原因の胃腸炎にかかると吐いたり、水のようなうんちが1日10回以上も出ることもありますが、2-3日すると症状は治まってきます。

【新生児が気をつけたいロタウイルス性胃腸炎】

ロタウイルス性胃腸炎は、5才までにほぼ100%感染すると言われているので、新生児でもかかることが十分に考えられます。

ロタウイルス性胃腸炎になると、よくうんちが白っぽくなると言われますね。ロタウイルスに感染すると、うんちの色のもとになる胆汁が出にくくなり、白っぽいうんちが出ることがあります。でも、胆汁の分泌量によってうんちの色は変わるので、必ず白くなる、というわけではありません。

ロタウイルス性胃腸炎は初めてかかったときの症状が一番重く、低月齢でかかると重症化しやすいのですが、予防接種で防ぐことができます。接種できる月齢が早くて期間が短いうえ、任意接種のため費用がかかります。さまざまな条件を調べたうえで、受けるなら接種スタート前にスケジュールに組み込んでおくのが理想です。

細菌性胃腸炎

新生児にはめったにありませんが、いわゆる食中毒です。原因は、黄色ブドウ球菌、カンピロバクター、サルモネラ菌、病原性大腸菌(O-157など)、ボツリヌス菌などの細菌で、下痢だけでなく高熱が出たり嘔吐することもあります。

細菌性胃腸炎にかかると、うんちに血や粘液が混じることがあります。ウイルス性胃腸炎よりも症状が重くなりやすいので、血便が出た場合は急いで受診しましょう。

新生児が下痢をしたら、どんな時に病院に行くべき?

新生児は抵抗力がないため、病気になると悪化しやすいものです。下痢を起こしたときにはほかにも症状がないかをよく確認し、以下のようなときは受診しましょう。
こんな様子があったら病院へ
・1日のうんちの回数が、いつもの倍以上になった

・白っぽいうんちが出た

・血便が出た

・下痢に加えて嘔吐もしている

・気持ちが悪そうな様子が続く

・おしりのただれがひどく、ケアしても治る様子がない

下痢の回数が増えて嘔吐も伴うときは、脱水症の危険があるので早めに受診してください。うんちの検査をする場合もあるので、おむつを持参したほうがいいかどうか、受診前に病院に症状を告げて問い合わせましょう。

うんちのついたおむつを持っていく場合は、ビニール袋に入れるなどしっかり密閉を。病院によっては、ほかの子への感染を防ぐために、おむつは持参せずにスマホなどで写真を撮ってくるよう指示する場合もあります。

新生児の下痢は、母乳やミルクと関連性はあるの?

母乳やミルクが下痢の原因になることはまずありませんが、ミルクは衛生面に注意を

母乳は、ミルクと比べると乳糖が多く含まれています。乳糖は、腸内のビフィズス菌を活性化させる働きがあるため、一般には母乳の赤ちゃんはうんちの状態がミルクの赤ちゃんよりゆるめになります。また、腸内のビフィズス菌が活性化すると排便が促されるので、うんちの回数も多くなります。

母乳100%だった赤ちゃんに、だんだんミルクを足すようになると、うんちが少しかためになったり回数が減るということはよくあります。ただ、赤ちゃんのおなかの状態などにより個人差があるので、母乳だからといって必ずしもうんちの回数が多いというわけではありません。また、母乳やミルク自体が下痢の原因になることもないでしょう。

ただし、ミルクの場合は調乳器具が不衛生だったり、作り置きしたミルクを飲ませたりした場合には、細菌が繁殖していて下痢を起こすこともあります。新生児期は、調乳器具は使ったらよく洗って消毒したものを使い、ミルクは授乳のたびに作り直したものを飲ませましょう。

次ページ > 新生児が下痢のときはどうする?

【監修】 澤田 雅子 澤田こどもクリニック院長

1991年東京大学医学部小児科入局。国立小児病院新生児科、愛育病院小児科、東大病院小児科アレルギー外来などを経て、2003年に澤田こどもクリニックを開業。明るく親しみやすい人柄と、わかりやすい説明が評判のママ先生です。

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