新生児が下痢をしたときの対処法は?
赤ちゃんが下痢をしたときは、水分補給を第一に。おしりがかぶれやすくなるので、ケアも必要です。
水分補給で脱水予防を
赤ちゃんが下痢をしたとき、何よりも大切なのは水分補給です。赤ちゃんは体から出入りする水分の量が多いので、下痢のために水分が失われると、短時間で脱水状態になってしまう危険があります。
新生児期はまだ母乳やミルクしか飲んでいませんが、下痢の時は水分補給のためにいつもの授乳に加えて湯ざましを飲ませましょう。また、母乳の場合は分泌量が減らないように、ママ自身も水分補給を心がけることが大切です。
【脱水を見分けるポイント】
・顔色が青白く、普段と比べておしっこの回数が極端に少ない、または長時間おしっこが出ていない
・唇や口がカラカラに乾いている
・目のまわりがシワシワして、おちくぼんだ感じがする
・泣いても涙が出ない
・意識がはっきりせず、ぐったりしている
※水分がとれているように思っても、十分に飲めていない場合もあります。上記のような症状が見られたときは急いで病院へ。特に、ぐったりしているときは救急車を呼びましょう。
こまめにおむつを替えて、おしりを洗いましょう
下痢のうんちは刺激が強いので、デリケートな新生児のおしりはすぐにかぶれてしまいます。うんちをしたら、すぐにおむつ替えをしますが、ゴシゴシ拭くと刺激になります。できれば、シャワーや座浴などでおしりを洗ってあげるといいですね。
首すわり前の新生児をシャワーや座浴させるのは大変!という場合は、ペットボトルなどにぬるま湯を入れておむつ替えのときにおしりを流したり、ぬるま湯にひたしたガーゼでおしりを洗うように拭くなどするといいでしょう。
洗ったおしりはやさしく拭いて、保湿剤を塗っておきます
下痢のうんちで汚れたおしりの皮膚は、刺激に敏感です。洗い流したあとは、ゴシゴシと拭くのではなく、やわらかいガーゼやタオルをそっと押し当てて水気を取るだけにしましょう。洗う時も流す時もこすったり拭いたりという行為で赤ちゃんの皮膚を刺激しないよう、注意しましょう。
きれいになったおしりには、保湿剤を塗っておしりを保護します。かぶれて赤くなってしまっても、うんちのたびに洗い流して保湿剤でケアしていればすぐによくなるでしょう。もし、手持ちの保湿剤をつけていてもかぶれがなかなかよくならないときは、小児科を受診しておしりかぶれ用の軟膏について相談するといいでしょう。
まだ抵抗力が弱い新生児が下痢になると、心配ですよね。普段から赤ちゃんの様子やうんちの状態や様子をよく見ておき、いつもと違うときには早めに受診して、大事に至らないようにしたいものです。
一部画像出典:『はじめてママ&パパの病気』(主婦の友社 刊)
取材・文/村田弥生