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2021.09.18

産後の悩み

離婚したいと悩んだら?主婦→離婚専門の行政書士に転身したシングルマザーの結論


1年半で合格。喜びもつかの間、すぐに不安に襲われた

行政書士の資格試験は1年に1回。勉強を始めて半年後に受けた試験に数点足らずで落ちてしまって、さらに1年間勉強を続けました。

「合格」の通知を受けた時は、うれしさがこみ上げてきました。でもその直後、急に不安が襲ってきたんです。「ここまで合格を目標に突っ走ってきたけど、この資格を手にしてどうやって生活していけばいいんだろう・・・」って。

学生結婚を経てパートしかしたことのない人間でしたから、人脈もないし、お金もない。独立について相談できるような人も周りにいない。私これからどうすればいいんだろう、と途方に暮れてしまいました。この時の気持ちは今でも鮮明に覚えています。

とにかくまずは独立しようということで行政書士登録をして、資格取得から数ヶ月で開業届を出しました。最初は資金がなかったので、お金のかからない営業ってなんだろうって模索しながら、自作でHPを制作したり、ブログを毎日更新したり、手探り状態で地道な努力を重ねていきましたね。それから少しずつ相談の依頼をいただけるようになっていきました。

業績不振と子育ての悩みが重なりうつ病を発症。不安を抱え込むように生きてきた

今年で開業10年目を迎え、現在は全国からあらゆる相談をお受けしています。でも資格を取得してから今まで、決して順風満帆だったわけではありません。

業績不振と子育ての悩みが重なってでうつ病を発症し、電車に乗ることができないような時期もありました。しかも自営業ですから、私が病気やケガで倒れたとしても何の保証もありません。振り返ってみても、常に不安がつきまとっていたような気がします。

本当は「シングルマザーになって起業して、全てうまくいってます!」ってキラキラしたことがいえたらいいんですけど。恐らくシングルマザーのみなさんが経験しているのと同じように、1人で不安を抱え込むように生きてきました。

何より大切にしたのは子供との時間

子供と一緒にいる時間が確保できるということで、今の仕事を選んだのもあります。看護師の資格も持っていますが、「夜は絶対に子供たちと一緒にいたい」と思っていたので、看護師として働くことには抵抗がありました。

行政書士になってからは、昼間に相談者の方と会い、夜は自宅で書類を作成するという生活ができたので、子供との時間を十分に持てたと思います。おかげさまで何とか不自由のない環境で子育てをすることができ、長女は今年公務員になりました。娘いわく「自営業は絶対やりたくない!」そう(笑)。きっと私が苦労している姿を近くで見てきたからでしょうね。

でもだからといって、子供と一緒にいる時間が長ければいいというわけではないと思います。仕事で外に出ていればどうしても子供と過ごす時間を犠牲にせざるを得ません。子供との時間がなかなかとれなくても、子供にちゃんとママの愛情を伝えていけば、曲がった育ち方はしないんじゃないかな、と私は思っています。

シングルマザー協会を設立。心や暮らしの悩みもサポート

法律的なことだけでなく精神的な部分までケアできる行政書士を目指して、心理カウンセラーの資格も取得しました。離婚問題に悩んでいる人は、法的な手続きのことよりも心理的な問題を抱えていることの方が多い。だからこそ、まずは相手の話を聞くことに重点を置きたいと思っています。

私自身もいろいろな経験をしてきたので、悩んでいる方の気持ちがよく分かりますし、気持ちの整理をして不安を取り除くことで冷静に判断できることも多いんですよね。

行政書士に相談に行くということだけでも1つのハードルですから、なるべく気軽にご相談いただけるよう無料相談も実施しています。

過去の自分と同じような問題を抱えた人に「相談して本当によかった、ありがとう」といってもらえたときは本当にうれしい瞬間です。

シングルマザーが安心して相談できる場所を

また最近は、シングルマザーが自分らしく暮らせるためのサポートをする「シングルマザー協会」を立ち上げました。ここでは離婚や養育費に関する相談や子育て中でも安心して働ける仕事の紹介、起業やビジネスについての相談などを行っています。

私自身シングルマザーになって悩みを抱えた時にどこに相談すればいいか分からず、ようやく見つけた相談先でだまされそうになったこともありました。だからずっとシングルマザーが安心して相談できる場所をつくりたいという気持ちがずっとあったんです。子供が大きくなって時間に余裕ができたので、ようやく動き出すことができました。

これがもうちょっと軌道に乗ったら、さらにシングルマザーの負担を減らす事業ができたらいいなと思っています。例えば保育園や病児保育のような施設をつくって、子供の預け先がなくて思うように働けないママたちをサポートしたり。まだまだ夢の段階ですが、ゆくゆく実現することができたら、と思っています。
次ページ > 離婚を迷っているなら

取材・文/齋藤久美子 撮影/黒澤俊宏(主婦の友社) ※情報は掲載時のものです

Baby-mo〈ベビモ〉編集部

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