子供服が原因で起きるおそれのある事故例
まずひもに関してですが、子供同士でフードのひもを引っ張り合った、ズボンのすそひもが自転車の車輪に巻き込まれた、上着のひもが遊具に引っかかりケガをしたなどがあります。
次に今回の規格の対象外ですが、フードに関しては、公園のジャングルジムやすべり台などに引っかかり、首が絞まったり、転倒したりしたほか、家のドアノブに引っかかり、首つり状態になった事故も起こっています。
乳児では口や鼻をふさぎ、窒息の危険もあります。
子供服で危険を感じても、苦情や報告をする親御さんは少ない
東京都が過去に行った子供服の危険に関するアンケートでは、全体の77%が「危険を感じたことがある」と回答し、そのうちの6人に1人が、実際にケガをしたと答えています。
ところが危険を感じた人でも、96.6%はどこにも苦情などを報告していませんでした。「事故原因は自分の不注意」と考える親御さんが多いようで、問題が潜在化する傾向があるのです。
これでは事業者に事故情報が伝わらず、子供服の安全対策が進まないことに・・・。
次の事故を未然に防ぐためにも、もし何かあったときは相談窓口や消費生活センターなどに連絡をしていきましょう。
リスクを認識し、安全な製品を選ぶ目を養うことが大切
子供服を選ぶとき、デザインのかわいさや価格を優先し、安全面については後回しになりがちですが、さまざまなリスクがひそんでいることを認識し、安全な製品を選ぶ目を養うことが大切だです。
また、着用させる際もその都度、安全性について考えていただきたいです。
お呼ばれの時などはかわいさを優先させても、公園で遊ばせるときはひもやフードのない服を着せるなど、状況に応じて使い分けることも重要です。
大切な子供の安全を守るため、手持ちの服を再チェックしてみてくださいね。
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