生後2~3ヶ月頃までの泣き止まない理由と対策
泣きやまない理由
・不快な状態に置かれているから 新生児の頃よりも目覚めている時間が長くなるので、「前よりも泣くようになった」と感じるかもしれません。この時期の赤ちゃんが泣いたときも、まずはおなかがすいていないか、おむつがぬれていないかなど、赤ちゃんにとって不快な状態がないかどうかを確認しましょう。
・原始反射に驚くから赤ちゃんには生まれつき、外からの刺激に反応する原始反射があり、それが減っていくのが生後3~4ヶ月の頃です(個人差があります)。こうした原始反射がきっかけで、泣き出すことがあります。
たとえばウトウトと眠っているときにバタンとドアを閉める大きな音がすると、モロー反射(=大きな音や振動を感じると体をビクッとさせて、両手を広げるような動作をする)が起こります。
すると、赤ちゃん自身もワケのわからないまま泣き出し、その状態をうまく収拾できなくて泣き止まない・・・などということがあります。
・眠りが浅いから2ヶ月、3ヶ月と月齢が進み、少しずつ授乳や睡眠のリズムが整ってくると、夜まとめて寝るようになってきます。大人と同様、赤ちゃんは浅い睡眠(レム睡眠)と深い睡眠(ノンレム睡眠)を繰り返して眠ります。
赤ちゃんの睡眠時間は平均すると14~15時間ぐらいですが、この半分以上は浅くてまどろんでいるようなレム睡眠。そのため、ちょっとしたことで目が覚めて泣き出します。
・疲れているから 大人もそうですが、朝から一日活動していると、夜を迎えるころには心も体も疲れてきます。「夕方は何となくグズグズして機嫌が悪い」「夕方になると、ちょっとしたことで泣く」という、いわゆる夕暮れ泣き、たそがれ泣きはこの時期が多いもの。
夕暮れ泣きは日中の活動のまま脳が興奮した状態が続く、神経が疲れている、高ぶっているために起こるものと考えられています。
泣き止まない対策
・不快をチェック おなかがすいていないか、おむつはぬれていないか、室温は適当か、着せすぎていないかなど、赤ちゃんが不快な状態になっていないか、一つ一つ確認しましょう。
・スキンシップで安心させる 赤ちゃんが不快になる理由がとりたてて見つからない場合は、しばらく抱っこしたり、抱っこでやさしくゆらしたりしましょう。夜中に目を覚まして泣き出したときは、添い寝や抱っこなどで、ママやパパの体のぬくもりを感じさせ、気持ちを落ち着かせます。
夕暮れ泣きにも、スキンシップは有効です。ただし夕方はママにとっては忙しい時間帯。手が離せないときは、少し放っておいてもやむをえません。でも、気持ちは常に赤ちゃんに向けていてください。
「ごめんね。これを終えたら抱っこするから待っててね」「もうちょっとだからね」など、すぐにスキンシップできないときは少し離れたところからでも、赤ちゃんに声をかけてあげてください。
・おしゃぶりを使う泣き方の激しい子はおしゃぶりを使うのもおすすめ。「おしゃぶりは悪いもの」と思っているママ&パパもいますが、一日中くわえさせているなどの極端な使い方をしなければ問題はありません。
NICU(新生児集中治療室)などの医療現場でも、赤ちゃんの気持ちを落ち着かせるためにおしゃぶりを使うことがあります。
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「おしゃぶり」いつから使う?いつまで使っていい?歯並びや精神への影響は?【専門家監修】・オルゴールメリーなどをつるす赤ちゃんのできることは日々増えてきます。生後2~3ヶ月月になると、自分の手を口に持ってくることができるようになり、自分で指をしゃぶって泣き止むことができるようになる子もいます。
視力も発達してくるので、オルゴールメリーやきれいな音が出るおもちゃなどを鳴らしてあげると、じっと見て泣き止んだりします。
先輩ママの体験談
・歌いながら、体をゆらゆら~で笑顔に(2ヶ月の男の子のママ) いったん泣き出すと、いくらおもちゃであやしても、「どうしたの~」などと声をかけても、なかなか泣き止みません。でもある日、「ぞうさんの歌」を歌いながら抱っこでゆらゆらしてあげたら、泣き顔がニコニコ顔に。スキンシップ&ママの歌声が効いたみたい。