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2022.06.04

病気・ケガ・救急

赤ちゃんの熱中症は、車内以外でも起こりやすい!危険な症状と応急処置も【医師監修】

夏は行楽地へのお出かけや水遊びなどを計画しているパパ・ママも多いでしょう。でも、高い気温や強い日ざしは、赤ちゃんにとって大きな負担に。熱中症予防のポイントをおさえておきましょう。

熱中症とはどんな症状のこと?

熱中症とは、熱射病と日射病の総称。暑さの中に長時間いると、体温調節ができなくなり、体温が上昇し、やがて脱水症状を引き起こします。重症の場合は命にかかわることもあります。

また、炎天下にさらされる屋外だけでなく、閉めきった室内や車内も危険度大。まだ体温調節がうまくできない赤ちゃんは、あっという間に熱中症になるおそれがあります。

熱中症を防ぐカギは、こまめな休息と水分補給。熱中症のサインが少しでも見られるようなら、すぐにケアしましょう。

【覚えておきたい熱中症のサイン】
□体が熱い(40度以上の熱がある)
□ぐったりしている
□顔色が悪い
□おしっこが出ない
□機嫌が悪い

車内の熱中症はこんなにも危険!

炎天下の車内は45度以上!短時間で熱中症の危険が

JAFでは2012年、埼玉県内で夏場の車内温度の変化を検証しました。気温35度の駐車場に12時から4時間駐車したところ、エアコンを停止した車内の最高温度は45度以上に。なかでも黒色の車体は、窓を閉め切った状態にすると57度にも。また、暑さ指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後、わずか15分で人体に危険なレベルに達しました。
参照:JAFサイト「安全とエコ」JAFユーザーテスト車内温度/夏

【こんな痛ましい事故も・・・】
2018年8月、車内にいた1歳の女の子が「息をしていない」という家族からの通報がありました。搬送中すでに意識がなく、その後病院で死亡が確認。午前中に家族で外出し、帰宅したとき「誰かが女の子を後部座席から降ろしたと勘違いしていた」とのこと。この日の最高気温は35度でした。
熱中症 車2012年8月に埼玉県で実施されたJAFのユーザーテストの結果より。車内の平均温度は51度、ダッシュボードは最高79度に!(温度はサンシェードや窓開けなどの対策なしで午後12時から4時間駐車した、黒のミニバンの車内温度)

こんな場面に注意!熱中症になりやすい行動とは?

赤ちゃんを車の中に置き去りにする

赤ちゃん 熱中症夏の車内は、1時間で50度もの暑さに!スーパーやコンビニに少し立ち寄るだけ、と赤ちゃんを車中に置き去りにするのは絶対にNG!

日の当たる窓際で寝かせる

赤ちゃん 熱中症直射日光が当たる窓際は予想以上に暑くなります。脱水症状を引き起こすことも。室内でも窓際で遊んだり、寝かせたりするのは避けて。

炎天下の海で砂遊びをする

赤ちゃん 熱中症照り返しが強い砂浜は、その場にいるだけで体力を奪われます。夢中になって遊んでいるうちに脱水症状を起こすことも。

もしも熱中症になってしまったら?

家で様子見をしてもいいケース

顔色が悪い、または機嫌が悪いが意識はある

【意識があって症状が軽いときの対処法】
①涼しいところへ移動する
できればエアコンが効いている室内へ移動し、体を冷やしましょう。屋外なら風通しのよい日陰へ移動。また、体にこもった熱を逃がすため、衣類をゆるめたり、肌着1枚にしたりして風通しをよくし、赤ちゃんがラクな姿勢でゆっくり休ませます。

②頭や脇の下など体を冷やす
保冷剤や水で絞ったタオルで赤ちゃんを冷やします。頭だけでなく、首すじや脇の下、太もものつけ根などに当て、太い血管を冷やすと解熱効果があります。熱冷却シートは清涼感を与えるだけなので、体を冷やす効果は期待できません。
熱中症 冷やす赤ちゃんの体を冷やすときは、小さめの保冷剤があると便利。100円ショップなどでも購入することができます。使うときは必ずガーゼやタオルを巻いて冷やしすぎを防ぎましょう。

③水分をたっぷりと与える
水や麦茶、ベビー用イオン飲料などの水分をたっぷりと与えます。麦茶にはミネラルも含まれているし、赤ちゃんも飲みやすいでしょう。みそ汁の上ずみを飲ませるのも水分やミネラルの補給になります。

病院へ連れて行くケース

水分を自力で飲むことができない
40度以上の熱がある
症状がよくならない

【対処法】
体を冷やしながら病院へ向かいましょう。

すぐに救急車を呼ぶケース

目がうつろで朦朧としている
意識がない
けいれんを起こした


【対処法】
救急車が来るまで冷やし続ける。
_______
熱中症対策のポイントは、帽子などで直射日光を避け、風通しのよい衣類を着せること。こまめな水分補給も欠かせません。抱っこひもを使っているときや、ベビーカーの中も熱がこもらないように注意。5~10分おきに赤ちゃんの様子を見るようにしましょう。室温は大人の感覚ではなく、赤ちゃんが汗をかかないくらいの温度に設定を。

記事を読む⇒⇒⇒熱中症対策グッズのおすすめ15選!上手に使って夏を元気に過ごそう!
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『Baby-mo(ベビモ)』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです

【監修】 山中 龍宏 緑園こどもクリニック

東京大学医学部卒業後、「こどもの城」小児保健部長を経て1999年に緑園こどもクリニックを開院。長年、子どもの事故予防を熱心に唱え、事故予防の啓発団体であるNPO法人SafeKids Japan理事長としても活動。

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