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赤ちゃんのうんちが黒・赤・白は病気のサイン?症例写真で見る病気の見分け方

赤ちゃんのうんちが黒・赤・白は病気のサイン?症例写真で見る病気の見分け方

赤ちゃんのうんちやおしっこは毎日のことだけに、その状態や回数などが気になります。ふだんの状態を知り、トラブル時には早く対処できるようにしたいですね。

赤ちゃんのうんちは軟便で回数は1日に10〜15回くらい

赤ちゃんは、体のさまざまな機能が未熟です。そのため、排泄の様子も大人とは少し違います。たとえば、おしっこの回数。大人で1日10回以上行く人はまれですが、赤ちゃんは1日に10~15回、3才前後でも8~10回はおしっこをします。これは、膀胱が小さくてたくさんの量をためておけないから。うんちの形状は、大人のような「バナナ状」よりも水分が多い、軟便が一般的。離乳食が進むに従い、少しずつまとまります。回数は大人より多めで、1才前後でも1日に数回する子がいます。

おしっこのトラブルは少なめ

生まれつきの腎臓の病気や尿路奇形がなければ、赤ちゃん時代のトラブルは多くありません。色やにおいは、食べたものや排泄の回数で変化します。機嫌よく過ごせているなら、まず大丈夫。オレンジに近い色は水分不足が考えられるので、十分に水分をとらせましょう。また、尿道から細菌が入ると炎症が広がり、尿路感染症(膀胱炎や腎盂腎炎)を起こすことがあります。せきなどのかぜ症状がないのに熱が続くときは、早めに受診してください。

うんちは形と色を毎日チェック

便は、形状とともに色も要チェック。便の色は、胆汁に含まれるビリルビンという色素が関係しています。健康な便は、基本的に黄色。胃などの消化器上部に出血があると血液が酸化して黒い便が、肛門近くで出血すると赤い便(血便)が出ます。また、ウイルス感染や胆管異常があると、胆汁の色がつかず白っぽい便に。母子健康手帳には、便の色のチェックマーカーがついているので、ふだんからわが子の便の色を確認しておきましょう。

黒・赤・白のうんちは要注意! 救急対応が必要なケース       

胃や十二指腸からの出血の可能性があります。

〈考えられる病気〉

・胃潰瘍

黒のうんち

胃の粘膜に潰瘍ができて出血しています。腸を通る間に血液が酸化して、排出時には黒い便に。胃潰瘍では、黒っぽい血を吐くこともあります。

白のうんち

ウイルス性胃腸炎や胆道閉鎖症の可能性があります。

〈考えられる病気〉
・胆道閉鎖症(たんどうへいさしょう)

白のうんち

胆汁の通り道の胆管が、閉じたり詰まったりしています。なるべく生後1カ月以内に見つけることが大切。真っ白ではなく、クリーム色ぎみの便です。

・ロタウイルス性胃腸炎

ロタウイルス性胃腸炎

便の排出スピードが速く、胆汁の排出が追いつきません。米のとぎ汁のような水様便、または薄いクリーム色の便が出ます。下痢は数日間続きます。

赤のうんち

肛門に近い部分からの出血によるものの可能性があります。

〈考えられる病気〉
・細菌性胃腸炎

細菌性胃腸炎

原因となる菌には、カンピロバクター菌、サルモネラ菌、病原性大腸菌などがあります。血便のほか、吐きけ、下痢、発熱をともないます。

・腸重積(ちょうじゅうせき)

腸重積1
腸重積2

腸と腸とが重なる病気で、2才ぐらいまでに多い。いちごジャム状の血便が出ます。腸が壊死することがあり、なるべく12時間以内の対処が必要です。

心配のないうんち

・糸くず状の血が混じる

糸くず状の血が混じる1
糸くず状の血が混じる2

ミルクアレルギーの可能性がありますが、多くの場合は自然に治ってしまいます。糸くず状の血の量がどんどん増えていくようなら、受診しましょう。

・つぶつぶが混じる

つぶつぶが混じる

つぶつぶが混じる便は、特に生後2カ月ぐらいまでの赤ちゃんに多く見られます。飲みこんだ空気と混ざっているだけなので、心配いりません。

・緑色

緑色

緑便も、赤ちゃんによく見られる便です。胆汁の色が濃く出ると、緑色の便になります。ふだんと様子が変わらなければ、問題ありません。

・未消化

未消化

ミックスベジタブルなど消化の悪い食材がそのまま便として出てくるもとも。病気の心配はありませんが、栄養をしっかり吸収できません。食材と調理法を見直してみましょう。

気になる! うんちとおしっこのQ&A

おしっこのにおい

Q.おしっこのにおいがいつもより強いような気がします(生後1才3カ月)

A.飲む量が少ないとおしっこが濃くなりにおいが強くなります
おしっこ特有のアンモニア臭がいつもより強いのは、水分をとる量が少なく、おしっこが濃縮されたのでしょう。すっぱいようなにおいは、性器の汚れが原因の可能性が。汚れをきちんと落としましょう。

赤ちゃんの尿検査

Q.赤ちゃんの尿検査はどう採尿するのですか?(生後9カ月)

A.皮膚に直接貼りつける、専用の採尿パックを使います
尿検査は、腎臓の病気などが疑われるときに行い、尿にたんぱくや血液などが出ていないかを調べます。大人は紙コップで採尿しますが、おむつをしている赤ちゃんの場合は、専用の採尿パックが使われます。

乳幼児の採尿パック。開口部が性器をおおうように貼りつけ、上からおむつをします。 赤ちゃんのおしっこの回数

乳幼児の採尿パック。開口部が性器をおおうように貼りつけ、上からおむつをします。

赤ちゃんのおしっこの回数

Q.1日に2回しかおしっこをしません。大丈夫?(生後2才)

A.回数が少ないので、食事や飲み物で十分な水分を与えて
おしっこの回数には個人差がありますが、2~3才は1日8~10回くらいです。膀胱に尿がためられるようになり回数が減るころですが、それでも2回は少なめ。食事も含めて、水分を十分とらせましょう。

赤ちゃんのうんちの回数

Q.うんちが1日に3回出ます。多すぎですか?(生後1才2カ月)

A.常におしりが汚れているようなら、「便秘」の可能性も
排便がスムーズで、赤ちゃんの機嫌がよく体重増加も順調なら、心配いりません。ただ、常に少量の便が出ているようなら、腸にたまった便のすき間からやわらかい便がもれ出ている「便秘」の可能性があります。

綿棒浣腸と浣腸薬

Q.綿棒浣腸や市販の浣腸薬はクセになりませんか?(生後8カ月)

A.便秘の治療として有効な方法。クセにはなりません
便秘の治療は、腸にたまった便を出すことが第一。そのために、綿棒浣腸や浣腸薬は有効な方法で、クセになる心配はまったくありません。すぐに効かないこともあるので、便が出るまで毎日行い、できるだけ早く腸を空にすることが大切です。

赤ちゃんの下痢について

Q.下痢と軟便の違いは何ですか?(生後1才)

A.水分が多い便が何回も出るのが下痢。軟便は一般的な赤ちゃんの便
かたまりになりにくく、バナナ状より水分量が多いのが軟便です。下痢は、水っぽい便が何回も出ます。ただ、便の状態には個人差があるので、いつもの便にくらべて水分量も回数も多いときは、下痢だと考えて。

【監修】 宮下 守 宮下クリニック院長

昭和大学医学部卒業。同大学大学院修了。東京労災病院小児科部長、昭和大学医学部小児科講師などを経て、宮下クリニックを開院。ていねいな説明と診察で、ママたちからの信頼が厚い先生。

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