3歳くらいまでにひととおり身につけておきたいと言われる、歯みがき、着がえ、トイレなどの生活習慣。上手なしつけ方ってあるのでしょうか?小児科医で発達脳科学者の成田奈緒子先生に教えてもらいました。
まず「24時間の生活リズムを整えるしつけ」を
生まれたての赤ちゃんは、何ひとつ自分ではできません。空腹で泣き、おむつがぬれたら泣き、深夜も早朝も無関係です。そんな大変な時期が、実は「しつけ」の開始時期でもあるのです。
具体的には、夜寝て朝起きるという生活リズムを体に覚えさせることです。昼夜の区別がつかない生後0〜2ケ月頃でも、「夜は部屋を真っ暗にする」「朝は太陽の光を浴びる」ことを徹底して、意識的にリズムをつくります。
生後3ヶ月頃になり、昼夜の区別がついてきたら、夜は7~8時に寝かしつけ、朝は6時や7時など決まった時間に起こし、毎日同じパターンでくり返しましょう。
赤ちゃんにも必要な「食のしつけ」
もうひとつ大事なのが「食のしつけ」です。授乳するときには、テレビを消し、ゆったりした楽しい空気の中で授乳するのです。
母乳やミルクとはいえ、赤ちゃんにとっては食事。空腹を感じて「おいしい、満足」と思える心を育てることが、その後の食欲に結びついていくのです。
少しずつ手を離し「自分でできた!」へ
「着がえや手洗いなども自分でできるようになってほしい」というのも、親の正直な気持ちでしょう。
ひととおりできるようになるのは、だいたい3歳くらい。個人差はありますが、その頃に幼稚園に入るのは、身の回りのことがある程度できるようになる時期ということですね。
でも、3歳になったら突然できるようになるわけではありません。大事なことは、親が見本を見せながら少しずつやらせ、少しずつ親が手を離すことです。
小さな「できた!」を一緒に喜んであげながら次のステップへ

着がえやお片づけなどでも、最初は9割大人がやってあげて、1割子どもがやれば「自分でできたね!」とほめてあげましょう。それを3割にし、5割にし、7割にし、気がつくと子どもが全部自分でやれる。それが身辺自立への道のりです。
気をつけたいのは、楽しい雰囲気の中で教えていくことです。子どもはみんな「自分でできるようになりたい!」と思っているもの。失敗も多いし、やる気にもムラがあるし、途中で投げ出すこともあります。そこは覚悟のうえで、気長に見守っていきましょう。




