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2021.08.21

病気・ケガ・救急

予防接種の後に熱が出る原因と対処法。体験談紹介!【小児科医監修】

この記事では、予防接種の後の発熱について解説しています。予防接種は子供の健康にかかわる大切なものですが、接種後に副反応が出ることがあると聞くと心配になりますね。予防接種後に熱が出た場合の病院へ行く目安や、家庭での対処法について紹介します。

予防接種による発熱とは? 定義はある?

予防接種による発熱は、「副反応」のひとつです。副反応とは、予防接種を受けたことで起こる有害な反応のこと。薬の場合は副作用といいますが、予防接種の場合は、同じ意味合いでも副作用とはいわず、「副反応」といいます。予防接種を受けたあとの発熱について、「接種後〇時間以内に熱が出た場合」「〇度以上の熱が出た場合」などの厳密な定義があるわけではありません。

予防接種による発熱の原因は?

予防接種は、病気に対する抗体を体の中につくることが目的です。ワクチンは予防する病気と同じ病原体を使って作られているため、副反応としてそれぞれの病気の症状が軽く出ることがあります。発熱のほか、接種した部分が赤くはれたり、しこりになったりすることが、よくある副反応としてあげられます。

ヒブや肺炎球菌、日本脳炎などの不活化ワクチン(病原体の毒性をなくして必要な成分だけを取り出したもの)は、接種後48時間以内に発熱することがあります。MR(麻疹風疹混合ワクチン)などの生ワクチン(病原体の毒性を弱めたワクチン)は、ワクチンの種類によって熱の出方に違いがあります。

予防接種による発熱の症状は?

予防接種後、2日以内に37.5度以上の体温の上昇があり、せきや鼻水など、ほかの症状がなければ予防接種による発熱の可能性があります。でも、果たして本当に予防接種の副反応なのか、病気によるものなのかは、判断がつきにくいですね。ひとつの目安は、熱が続く日数です。予防接種による熱なら1~2日でおさまりますが、3日以上続く場合は、病気の可能性があります。

予防接種による発熱で病院へ行く目安は?

予防接種後に発熱しても、母乳やミルク、離乳食などがしっかりとれて元気なら、しばらく様子を見ていてかまいません。

しかし、3日以上熱が続く、ぐったりする、38度以上の熱が1日以上続く、などの場合は受診しましょう。また、生後6ヶ月未満の赤ちゃんが予防接種後に発熱した場合も、感染症などの心配がないかどうか、受診して確認してもらいましょう。発熱以外の症状(せきや鼻水、下痢など)を伴い、それらの症状が続く場合も受診しましょう。

予防接種による発熱の対処法は?

予防接種による熱が出たときの対処法は、風邪などで発熱したときと同様です。家庭でできる対処法を紹介します。

寒そうなときは温める

熱が上昇している途中で寒そうにしているときは、体を温めてあげましょう。赤ちゃんの場合、熱があるのに手足が冷たいときは、まだ熱が上がる可能性があります。布団をもう1枚足したり、毛布やタオルケットでくるんであげたりしましょう。寒気がなくなったら、体のなかに熱がこもらないよう、掛けるものは薄手にします。

水分補給をしながら安静に

熱が上がりきると体がほてり、汗ばんできます。皮膚から水分が奪われるので、しっかりと水分補給をしてください。母乳やミルクのほか、湯冷まし、麦茶などをこまめに飲ませてあげて。体力を消耗するので、症状が落ち着くまでは、静かに過ごします。

気持ちがよさそうなら冷やす

気持ちがよさそうなら、しぼったぬれタオルをビニール袋に入るなどしたものを体にあてて、冷やしてあげましょう。首、わきの下、鼠径部(脚のつけ根、股部分)など、比較的太い動脈が皮膚近くを通っているところを冷やすと解熱効果が期待できます。ただし、必ず冷やさなくてはいけないわけではありません。おでこに貼る冷却シートも、嫌がるようなら無理に使う必要はありません。

予防接種による発熱の注意点は?

発熱中のお風呂予防接種による発熱かどうかの判断はつきにくいので、熱が一度下がっても、丸1日平熱が続くようになるまでは、検温を続けてよく観察してください。平熱に戻っても丸1日以上は外出を控えて、室内で静かに過ごしましょう。

お風呂

湯船に長くつかるのは体力を消耗させます。汗をかいたらこまめに着替えさせ、お湯でしぼったタオルで体をふく程度に。元気があるなら短時間だけ入浴したり、シャワーでさっと汗を流たりするのもよいでしょう。そのとき、接種部位は強くこすったりしないよう、注意してください。

食べること

食欲がないなら無理に食べさせることはありません。水分補給は欠かさないようにしましょう。食べたいものがあれば与えてかまいませんが、発熱時は胃腸の働きが落ちるので、消化の悪いものは避けましょう。おかゆや加熱した果物などがおすすめです。

予防接種による発熱に関する先輩ママの体験談

予防接種による発熱について、3人のママの体験談を紹介します。

副反応で発熱。次の日には熱が下がりました

生後2ヶ月のとき、はじめての予防接種で肺炎球菌のワクチンを接種したところ、翌日の朝から38.5度の熱が出ました。だるそうにぐったりしていたので、病院に電話して相談。「翌日も熱が下がらなければ受診してください」と言われました。その日はなるべく静かに自宅で過ごすようにしたら、翌朝には熱が下がりました。(O・Kさん 11ヶ月の男の子のママ)

副反応で発熱、接種部位もはれました

肺炎球菌の2回目の予防接種を受けた日の夜、39度の熱が出ました。翌日は休日だったので緊急病院に電話をしたところ、「しばらく様子を見るように」と言われました。ミルクをよく飲み、機嫌もよく、次の日には平熱に。ただ、接種したところが赤くはれたので受診したら、「肺炎球菌の予防接接種では、熱が出たり、接種部位が赤くなったりすることがありますが、どちらも心配ありません」とのことでした。(S・Yさん 7ヶ月の男の子のママ)

副反応かどうかわかりません…

娘が11ヶ月のとき、インフルエンザの予防接種を受けました。1回目を受けた翌日に38度の発熱があり、受診したところ、「予防接種の副反応かどうかはわからない」と先生から言われました。つらそうにしているときは、坐薬で熱を下げるようにし、水分補給も心がけましたが、3日たっても回復せず、鼻水もかなり出るように。再び受診して症状を抑える薬をもらい、経過をみました。元気になったのは、接種から1週間後でした。(I・Mさん 2歳2ヶ月の女の子のママ)

取材・文/小沢明子

【監修】 鳥海 佳代子 とりうみこどもクリニック副院長

島根大学医学部卒業。島根県や千葉県の小児科に勤務後、2010年に夫とともにとりうみこどもクリニックをオープンさせる。カラフルな診療着とおおらかでやさしい人柄が、患者さん親子に人気のママドクター。

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