女性のライフコースは、結婚して母親になるだけが幸せな人生ではなく、多様化しています。子どものいない女性を応援する「マダネ プロジェクト」を主宰する、くどうみやこさんの著書『誰も教えてくれなかった子どものいない女性の生き方』より実際のケースを抜粋。リアルストーリーをご紹介します。
多数派じゃなくても見つけられる幸せがある
S・Mさん(42歳・既婚・契約社員)のケース
子どもは大変そうという感覚
「母を反面教師にしていたところがありますね」
両親は小学校低学年のときに離婚し、一人っ子の私は母子家庭で育ちました。祖父母が同居していたこともありますが、大変そうだと母を見て感じていましたし、気分屋の母親の機嫌を毎日とらねばならず苦痛でした。
小さい頃は結婚・出産しているイメージを思い描いていました。でも高校時代、子どもが大泣きしているのを見た友人が「かわいい」と言ったとき、私は「どのへんがかわいいの?」と友人に尋ねていました。どうやら自分は周りとは感覚が違うらしい、子どもが嫌いというより興味が薄いのだと気づいた瞬間でしたね。
大学に入り、上京しました。母の未熟さに悩まされてきたので、家を出られてうれしかった。快適な一人暮らしでした。ただ、以前から祖父母には「大学を出たら地元に戻って親を支えてあげないと」と言われていました。当時おつきあいしていた人が同じ地元にUターン就職することもあり、卒業後は私も地元で就職。また実家暮らしを始めましたが、母と一緒に暮らすのはやはり無理でした。

24歳で結婚し、逃げるように家を出ましたが、お互い未熟者だったことから5年で離婚。その後、1つ下の現在の夫と知り合って再婚。彼の転勤により再び東京での生活がスタートしました。
子どもを持たないことへの気持ちを再認識
結婚=子どもという考えはなかったので、夫と話し合っていたわけではありません。万が一、妊娠した場合、堕胎するのはいやなので産むことを選択したと思うけれど、私も夫も子育てに向いているとは思えないですね。
問題は夫の両親からの催促でした。
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