体験談

【堀まゆみさんの妊活記】生理痛で緊急搬送された経験も。37歳からの不妊治療は想定外なことだらけ〈前編〉

堀まゆみさん

10代からモデル・女優として活躍する堀まゆみさんは、現在二児の母。華やかなキャリアの裏では、生理痛と生理不順に悩み、救急車で運ばれたこともあったといいます。

若いころから「いつかは母になりたい」という思いが強かったという堀さんですが、結婚を考えて受けてみたブライダルチェックから、長く険しい不妊治療への道のりが始まります。そんな日々を振り返ったインタビューを全3回に渡ってお届けします。

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つらくても「仕方ない」と思っていたあのころ

10代のころから生理不順で、生理痛も重いほうでした。月経周期が乱れているため、生理予定日に合わせて鎮痛剤を飲むといった対処も難しくて、10代から20代は生理痛が大きな悩みの種でした。あまりの痛みと貧血で、救急車で運ばれたことも。

ただ、月経で子宮内膜が剥がれること自体は自然なこと。運ばれた先の救急外来の医師からも「鎮痛剤を効果的に使いましょう」という指導があっただけで、積極的な治療の提案はありませんでした。かかりつけの産婦人科医をもって定期的に診察を受けていれば、できる治療もあったのかもしれません。でも、当時の私は「病気ではないし、我慢するしかない」と思い込んでいたんです。

若いころから「将来は絶対に子どもが欲しい」と思っていたにもかかわらず、生理の不調にきちんと向き合おうという発想にならなかったのは、今振り返ると不思議です。

本来、月経は強い痛みを伴うものではないそうです。痛みがあること自体、何かトラブルが隠れている可能性がある、ということ。正しい情報を知り、少しでも不安があるなら専門医に診てもらうことが大事です。私自身は見て見ぬふりをしてきてしまったので、なおさら声を大にして伝えたいと思います。

ブライダルチェックが治療への転換点に

そんな感じで、20代、30代と、年に数回訪れる悶絶級の生理痛をなんとかやり過ごしていた私ですが、結婚を考え始めた37歳のとき、ようやく自分の体と向き合うことになります。

堀まゆみさん
ブライダルチェックは結婚前に受けました。

友人との会話で「ブライダルチェック」なるものを知り、すぐその場で予約をしました。彼女が紹介してくれたのは、不妊治療クリニック。当時の私は、不妊治療クリニックと一般的な産婦人科との違いもわかっていませんでしたが、そのおかげで、最初から専門クリニックに通い、きめこまやかな検査を受けられたのは幸運だったと思います。

さまざまな検査の結果、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)であることなどがわかり、最終的に顕微授精での治療プランが決まったのです。

治療がスタートしたのは、2019年秋のこと。

多嚢胞性卵巣症候群の影響もあり、卵子の在庫数の目安となるAMH(アンチミューラリアンホルモン)値は、27歳以下相当。卵子は年齢平均よりもたくさん残っているとのことで、採卵結果にも期待を寄せていました。でも、採卵できた10個のうち、凍結できた受精卵はなんと0個。

「今回は、凍結できる卵がありませんでした」

その説明を聞いた瞬間、サーッと培養士さんの声が遠くなって、頭のなかでは「通院の時間も費用も、自己注射の恐怖や痛みに耐えた努力も、全部意味がなかった!」という思いが渦巻いて…。自分のすべてを否定されたように感じてしまったあのときのショックは忘れられません。

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