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子どもの留学はいつが正解?低学年と高学年、3ヵ月滞在で見えたリアル【親子でニュージーランド留学#17】

子どもの留学はいつが正解?低学年と高学年、3ヵ月滞在で見えたリアル【親子でニュージーランド留学#17】

ニュージーランド・オークランドへ、子ども2人と親子留学。現地の公立小学校に在籍しました。3ヵ月間の滞在を経て感じた、”留学時期の正解”について考えてみようと思います。

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低年齢の子は「耳から」覚える。英語や環境になじむのも早い

今回の留学は3ヵ月の短期滞在。お試しのつもりで、観光ビザで滞在できる期間内で計画しました。

留学当時、息子は小学5年生で娘は小学1年生。ふたりの様子を間近で見ていて感じるのは、やはり年齢が低いほど英語への抵抗感は少ないということ。

子ども本来の性格もあるかもしれませんが、7歳の娘のほうが学校に早くなじみ、英語が分からないなりに友だちをつくり、コミュニケーションをとっていました。


そして、目で見て頭で理解して英語を学ぶというより、ほぼ100%耳から吸収している様子。

学校ではもちろんリーディングやライティングの授業がありますが、娘は耳に入ってくる英語をそのまま喋っているような感じ。

意味は分からずとも、正確な発音で単語やフレーズが口から出てくるのには驚きました。

娘は日本語もきっとこうやって覚えてきたんだろうなぁ、と思い知らされます。

それに、低学年のクラスで使われる英語はまだそれほど難しくありません。

日常会話に近く、なじみある単語が中心なので、英語の環境にどっぷり浸かれば習得は早そうです。

一方で、11際の息子はもう大人と同じ感覚。

まずは頭で理解したい、言いたいことをまとめてから話したい。そんな感じです。

「間違えたら恥ずかしい」「完璧な文章じゃないから喋りたくない」…。そんな思いもきっとあったと思います。

だから準備なしに人と話すことに大きなハードルを感じていたし、翻訳ツールをよく使いたがりました。

コミュニケーションがとれるようになるためには、やはり「年単位での留学」が必須かも

これだけ聞くと、「やっぱり留学は小さいときにしておくべきなんだ!」と思ってしまいますよね。

低年齢のほうが覚えも早いし、英語への抵抗感も少ない。これは間違いないですが、英語で意思疎通ができるくらい長い期間でないと、結局は何も身につかないということも実感しています。

せっかく耳で英語を覚えても、帰国したらすぐに忘れてしまう。これは未就学の子どもにも言えると思います。

英語でコミュニケーションが取れるようになるには、やはり1年から数年単位での留学が必要ではないでしょうか。

わが家は3ヵ月、小学校の1学期分(1ターム)の留学を経験しましたが、やはり短かった…と思っています。

ようやく耳が慣れ、生活も落ち着き、友だちができたところで終了!となってしまいました。

もっと短い1ヵ月留学という方も同じ学校にいましたが、それだと学校に慣れる間もなく終わってしまうのでは…(すでに英語が流暢なら短くてもいいと思います)。

高学年以上の留学は、「日本語での知識がある」ことが最大のメリット

では、息子のように高学年の場合はどうか?

短期間の留学で英語を話せるようにはならない、ということは低学年と同じです。

ただ、異文化理解や「日本とは違う世界がある」ということを感じるための留学であれば、3ヵ月間でも十分だったと感じています。


とくにニュージーランドは移民が多い国。留学先のニュージーランドだけでなく、世界中の国のルーツを持つ生徒との交流は、息子に大きな刺激を与えてくれたはず。

「日本とはここが違う」「このシステムは日本よりニュージーランドのほうがいい」「日本はこんなところが便利だった」など、両国を比較するような言葉は、滞在中に何度も出てきました。

今はネットやAIで調べ物はなんでもできてしまいますが、「自分が今まで暮らしていた日本とはまったく違う世界がある」ということを直接肌で感じられたことは大きいと思います。

そして高学年の子どもは最初の壁(日常会話の習得)を乗り越えたら、その先の成長は早い気がします。

以前の記事でも書きましたが、高学年の子どもは日本語での学力をすでに数年に渡り積み上げてきている状態。

英語でコミュニケーションができない、英語の単語を知らないだけで、すでに知識はある。

「英語が話せる人」から「英語で何かを学ぶ人」への移行がスムーズにできると思っています。

結局、いつ行くのがいいか?低年齢ほど長いほうがいいかも

留学時期や期間は、家庭事情や考え方によるのでもちろん正解はありません。

ただ、私の中では「低学年(できれば日本の小学2年生くらい)で1年以上」がベストかなと思います。

小学1年生ではなく2年生としたのは、日本語の基礎を少し学び、学校生活を経験してからのほうが留学先の学校生活にも馴染みやすいと感じたため。

未就学児は、親が家で、日本語教育をしっかりやるならアリかも。

高学年の場合は、「視野を広げるのが目的なら3ヵ月月から半年、海外の大学進学やビジネスを視野に入れるなら1年以上」です。

そういう意味では、中学生になってからでも遅すぎることはないし、むしろ日本語で基礎学力や教養を身につけてから留学することは、大きな強みになると思います。


ただ、本音を言うとどちらも最低2、3年は留学にあてたいところです。

なぜなら、「ただ英語が話せるようになること」と「ビジネスで英語を使えるようになること」の間には大きな差があるから。

日常会話や小学生レベルのアカデミック英語なら、1年くらいで身につくかもしれません。

でもそこで帰国すると、結局は話し言葉に近い英語しか話せずに終わってしまう可能性も…(小学生の話し言葉で就職の面接を受けている姿をイメージすると分かりやすいかもしれません)。

そして長期留学を視野に入れる場合、そして将来は日本の大学に進学する(または日本で就職する)可能性がある場合は、現地の日本人補習校で日本語をしっかり学ぶことは必須かなと考えています。

日本語も英語も中途半端になり、どちらも小学生レベルしか身につかなくなることは避けたいからです。


結局のところ、正解かどうかは十数年経ってみないと分かりません。

でも、親や子どもが「行きたい」「学びたい」という思いが少しでもあるなら、どんな状況でもチャレンジすることは決してムダにならないのではないでしょうか。

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【PROFILE】 佐藤 望美 トラベルライター

ライフスタイル誌、ママ誌で活動。子ども連れの旅は海外も含めて60回以上を経験。旅に特化したWebマガジン「FOOTABY!」を運営中。