授かりやすい体を目指して食事制限も実践
転院先のドクターとは相性がよかったと思います。
担当ドクターから、「食事制限や食事指導をしましょう!」と言われたことはあります。つまりそれは、痩せろということ。そんなドクターに対し、生意気にも私は「先生、私は現役時代に散々、食事制限をしてきて、自分が自分の体のことを一番よくわかっていますから。もうそれは言わないでくださいよ!」って意見したことも(笑)。
でも、そんな私にドクターは「そうですよね!でも、杉本さん。これをこうしたら、もしかしたら状況が変わるかもしれませんよ〜」といった具合に、決して高圧的な言い方ではなく、提案をしてくださるんです。いい意味で、私を上手に転がしてくれたという感じです。そんなおかげもあり、私もできる範囲で体を整えるようになりました。
監督業で忙しく、本当に時間がとれなかったので、早起きして道場に行って走るとか、休日は夫と一緒に、散歩という名のウォーキングをする程度のことをしていました。それでも、続けていれば体重は減ると思うじゃないですか。でも、体重は減らなかったんです(笑)。むしろ、筋肉がついちゃって、現役時代に逆戻り。
そこで、一念発起して食事制限を始めることに。現役時代に幾度となく経験している食事制限。ストレスが一番の大敵だと知っているので、大好きな白米は基本的にOKというマイルールを設けました。私は、おにぎりのプロデュースをするほど、おにぎりを愛しているんですよね。だから、白米はどうしたって完全阻止はできませんでした。
実践したのは、毎日必ず朝晩と体重計に乗って、少しでも体重が増えていたら、食事を野菜たっぷりのスープに置き換えたり、蒸しキャベツを塩とオリーブオイルで食べたり。そのおかげで、ストレスなく取り組めたと思います。

食事制限の際によく作っていたトマトスープ。ジャガイモや玉ネギ、セロリ、長ネギ、ニンニクをトマト缶とコンソメの素、水で煮込んで。
「赤ちゃんが欲しい」読者さんのなかにも、現在、減量をしなくてはいけない状況の方がいるかもしれませんが、とにかくストレスを極力回避する方法を考えてみてほしいです。ストレスがかかると、精神衛生上よくないし、結局、ドカ食いなどをしてリバウンドしてしまいますから。
幾度となる採卵を経て移植1回目で妊娠
クリニックを転院後、仕事の関係で毎月とはいきませんでしたが、採卵を数回トライ、そして2021年1月に大きくなった子宮筋腫の手術を行うことになりました。不妊治療クリニックでは子宮筋腫の手術はできなかったので、手術は別の病院で。お正月の三が日しか休みがなかったので、なんとかその間に手術をしてくれる病院を探して、職場や指導する選手たちには手術のことは一切言わずに乗り切りました。
手術後、しばらく経ってから不妊治療を再開。そこから、永遠に続くかのような採卵が始まりました。一度に卵子が7個取れたときもあったのですが、採卵しても空砲だったり、グレードが悪かったり、破裂していたり。でも、妊娠したときの採卵では一度に5個の卵子が取れ、決してグレードがいいわけではなかったものの、その後、無事に移植可能な受精卵となりました。
私はちょうどその頃、柔道の監督を辞めて時間ができたので、「移植するなら今だよね!」ということで、このタイミングで移植することにしました。結果、1回の移植で無事に着床して妊娠。
採卵を何度も行って終わりが見えない時期を経験していたので、採卵して受精卵に育ってから移植、そして妊娠までは、多少の不安はありました。それでも、妊娠経過は順調で、これは本当に奇跡だったなと思いますね。

妊娠中の様子。元々の体型に加え、いつも通りのカジュアルな服装のためか、周囲に妊娠を知られることなく出産日を迎えました。
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