妊活卒業生のアンケートでは、妊娠までに意外と時間がかかっていて、「避妊をやめれば、すぐ妊娠すると思っていた」という人がたくさんいます。生殖医療のエキスパート、オーク住吉産婦人科の田口早桐先生に妊活の基礎知識を聞きました。
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1.夫婦で「妊娠のプロセス」を理解しましょう
妊娠のプロセスは、「排卵」→「射精」→「受精」→「着床」。女性の卵巣から出てきた卵子が、射精された精子と卵管で出合って受精し、その受精卵が子宮に着床すれば「妊娠」です。

すべてのプロセスがスムーズに進むことで妊娠します。どれかひとつがうまくいかなくても妊娠には至りません。
毎月の月経(生理)がある女性と違って、多くの男性は妊娠のしくみをよく知りません。そのため、「いつかは妊娠するだろう」と、のんびり構えてしまうことがあるので、カップルでしくみを理解することがたいせつです。
2.「不妊の原因」は女性だけとは限らない
なかなか妊娠しないと女性側に問題があると考えがちですが、実は不妊カップルの半数近くは男性に原因があります。

精子が少ない、精子に少し元気がないケースや、射精した精液中に精子が1つも見つからない無精子症など、その状態はさまざま。これらは自覚症状がなく、検査をしてはじめてわかること。
原因は1つだけではなく、複合的な場合も。妊活するなら女性だけでなく、男性の検査も必須です。
3.加齢とともに「卵子も精子も老化」します
女性は生まれたときに卵子の数が決まっていて、加齢とともに減少し、ふえることはありません。また、卵子も本人といっしょに年をとり、若い卵子のほうが妊娠しやすく、加齢で妊娠しにくくなります。
一方、男性の精子は1日に1000万〜1億個以上つくられます。しかし、男性も加齢に伴い、精子機能が低下することがわかっています。
精子機能の低下が見られる年齢は35歳。また、射精機能や精子の質は加齢とともに落ちていきます。

4.赤ちゃんに出会うために「夫婦のコミュニケーション」が大事
妊活の基本は、日ごろからセックスをすること。回数が多いほど妊娠の確率が高まり、ふだんから精液を女性の体内に入れたほうが着床しやすいという研究結果も。
また、男性は禁欲しないほうが精液の状態がいいとされます。会話が多い夫婦は治療方針についてもよく話し合うため決定が早く、結果につながることが多いようです。
妊活に対する夫婦の意識がズレないように、お互いの気持ちは素直に話し合いましょう。
5.「生活習慣」の改善を。ストレスマネジメントも重要
妊娠を望むなら、夫婦ともにすぐに禁煙を。喫煙は卵巣や子宮の血流を悪くし、妊娠するとおなかの赤ちゃんにも悪影響を及ぼします。男性は喫煙により、精子の運動率が下がったり、精子の奇形率が上がることが。
また、女性の肥満は卵子の質を下げ、流産の可能性を高めます。肥満・やせの人には多嚢胞性卵巣症候群の人が多く、排卵しにくい原因に。BMIを参考に適正体重を心がけましょう。
ストレスの影響は、男性では精液検査の結果が悪くなったり、女性では排卵が乱れることも。
喫煙も食生活の乱れもストレスが影響します。ストレスがたまらない生活を心がけ、おおらかな気持ちで過ごしましょう。
*『赤ちゃんが欲しい妊活スタートBOOK』から転載しています。
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