看護師さんとの出会いで救われて…
そのときに、看護師さんが「大丈夫だよ。きっといつか、またベストなタイミングで赤ちゃんに会えるからね。今回は残念だったけど、大人になったら会えるからね。安心して目を閉じてごらん」と声をかけてくれて、やっと緊張の糸が解けました。
麻酔の効果もあったと思いますが、久しぶりに深く眠れることができました。
あとから知ったのですが、今回の手術は今後妊娠することも考えて、電動吸引法で行われたとか。掻把法と呼ばれる、金属製の器具を使用して赤ちゃんを取り出す方法では、まれに受精卵が着床しにくくなる可能性もあるそうで、産婦人科の先生が私の未来のことも考えた処置をしてくれたことがうれしかったです。
その後の検診の際にも、手術を担当してくれた看護師さんが声をかけてくれました。実は看護師さんも高校生のときに中絶手術をされたこと、中絶手術をしたからといって、妊娠率が下がることはほとんどないことも教えてくれました。
最後に「希望を持って生きてほしい」と、言われたのが印象的で今でもその言葉が私の支えとなっています。
自分の進路に大きな影響を与えた中絶手術

そして、私は今、産婦人科の看護師となりました。
中絶手術後、改めて自分の進路を考えたときに、もう彼と同じ大学へ行く意味がわからなくなってしまい志望校を変更しました。「私の人生だけど、どう使いたい?」と自分に問いてみたとき「同じように中絶手術で悲しむ女性を助けたい、勇気づけたい」と強く思うようになりました。
私も患者さんにとって、あの看護師さんのような存在になり、中絶手術をした女性が希望を持って生活を送れることを願いながら仕事をしています。
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