「すぐに妊娠反応が出たんです。クリニックの先生にも『もうできたの?』って驚かれるくらいあっという間でした。順調かな?と思いきや、生理のような出血があって、着床しないままに流産(化学流産)。同じことが2~3回繰り返されて、陽性にはなるけれど、結果は出ないということが続いたんです。落ち込みましたね…」
このままでは妊娠できない!そう考えた、だいたさん夫婦は「人工授精をしよう」と話し合い、ステップアップできる病院を探し始めました。
時を戻せるならいきなり体外受精から始めたい
ところが、多くの病院が2~3カ月待ち。小泉さんがネット検索を繰り返し、ようやく予約がとれたB病院に通い始めることになりました。
まずは夫婦ともに検査を受け、「特に問題なし」との結果が。
「化学流産したとはいえ、何回かは妊娠しているわけです。だから『人工授精ならすぐに妊娠できるだろうな』と思いました…。でも、全然妊娠しないんですよねぇ」
結局、人工授精をした回数は8回。ほぼ1年近くの時間をかけてしまったそうです。
「ちょっと粘りすぎました(笑)。まだ30代だったし、できるだけ自然に妊娠したい、って思ってしまったんです」
もしいまあのときに戻れるなら、タイミング法も人工授精も全部すっ飛ばして、「体外受精から始めるかもしれない」と、だいたさん。
「まず体外受精を3回して、結果が出なかったらすぐに顕微授精に切りかえると思います。これはあくまで私の個人的な気持ちなのですが、30代の最後の時間をタイミング法と人工授精に使ったのはもったいなかった。どんなに見た目が若くても、科学が進歩しても、人間の内側が老化していくのは止められないと痛感しました」
体外受精による治療が始まってから、だいたさんの生活は大きく変わり始めました。毎日のように病院に通い、排卵誘発の注射を打つ。そして採卵、移植。ところが、期待していた体外受精でも思うような成果は得られませんでした。
「排卵誘発剤で卵子の数をふやしても、あまりいい卵子は採れなかったんです。年齢を感じましたね」
当時、いちばんつらかったことは?と聞くと、迷わず「注射です!」とだいたさん。




