「妊娠したい」と妊活を意識すると出てくる、さまざまな疑問や不安。このままの治療でいいの?ほかの治療法も検討してみるべき?体調についての悩みには、主治医には聞きにくいことも。妊活メディア『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』に寄せられた皆さんのお悩みに、不妊治療専門のドクターがアンサー。
今回は、人間ドックで子宮筋腫が見つかったるM・Iさんの悩みに『不妊治療ナビ』の著者・山下正紀医師が答えます。
【質問】子宮筋腫が見つかりました。治療しないで妊活して大丈夫?
●質問者データ
M・Iさん(33歳 妊活歴1年)
人間ドックで受けた婦人科検診で、小さな子宮筋腫が数個見つかりました。
月経量は多めですが、がまんできないほどのつらい症状はなく、とりあえずは経過観察でよいとのこと。子宮筋腫をそのままにして妊活しても大丈夫ですか?
【解説】病気が健康上大きな問題でなければ妊娠に向けての治療を優先
子宮筋腫は、子宮内膜症や卵巣嚢腫と並んで、婦人科の3大疾患といわれています。
これらは健康上大きな問題がなければ経過観察したうえで、妊娠に向けての治療にすすむというのが、現在の不妊治療領域での考え方です。
ただし、症状が何もなくても、筋腫が子宮内腔に飛び出して、明らかに受精卵の着床に障害をおよぼしそうな場合、また巨大な筋腫で、妊娠しても出産までの継続に問題が多そうなケースでは、筋腫の治療をすすめます。

妊娠にとって年齢は最大の因子です
子宮筋腫以外の、子宮内膜症やチョコレート嚢胞の場合も、以前はそちらの治療を優先して、症状の改善をはかり、妊娠しやすくしてから不妊治療をという考え方でしたが、たとえば薬物治療や手術をしても、妊娠率のアップにはつながらず、むしろ卵巣予備能(卵巣の中に残っている卵子の目安)が低下したり、損なうこともあると考えられています。
年齢は妊娠にとって、最大のファクターなので、子宮筋腫にしても、子宮内膜症にしても、そちらの治療で時間を費やしてしまうと、それだけ妊娠の可能性を遠ざけてしまうことになりかねません。30代前半であっても、なるべく早く妊娠をめざすべきでしょう。
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