プロゲステロンは、女性ホルモンの一つ。子宮内膜を整えるなど、妊娠が続けられる環境を作る働きがあります。プロゲステロンの作用は?数値によっては妊娠しづらいの? 不妊治療専門医にくわしく伺いました。
プロゲステロンとは?
プロゲステロンは、女性ホルモンのひとつです。
子宮内膜を整えるなど、妊娠が続けられる環境を作る働きがあります。
●妊娠を継続するために必要なホルモン
プロゲステロンは、妊娠の成立と、妊娠を継続するために、なくてはならないホルモンです。
●黄体から分泌される
卵巣の中で卵胞(卵子を包んでいる細胞)が十分に成熟すると、中の卵子が外に飛び出します。これが排卵です。
排卵後、卵子を包んでいた卵胞はどうなるのでしょうか。
実は、「卵子がいなくなったからお役御免」というわけではありません。卵子が出て行った後の卵胞には細胞変化が起こり、やや黄みがかった「黄体」と呼ばれるものになります。プロゲステロンは、この黄体から分泌されます。ですから、プロゲステロンは黄体ホルモンと呼ばれることもあります。
●受精卵の着床と発育にかかわる
プロゲステロンは、子宮内膜が妊娠に適した環境になるように整え、高温期を維持し、受精卵が着床して育っていくために働きます。後述するように産生母体は変化していきますが、妊娠期間を通じて分泌されています。
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2つの女性ホルモン「プロゲステロン」と「エストロゲン」
妊娠はさまざまなホルモンが作用し合って成立し、維持されます。中でも大きな役割を担っているのが女性ホルモンで、プロゲステロンとエストロゲンがそれに当たります。プロゲステロンもエストロゲンも、妊娠前も妊娠中もずっと分泌されていますが、時期に応じてその分泌量は変化します。
最初に活躍するのはエストロゲン
卵胞の成熟~排卵~着床という、妊娠の流れの最初の段階で大活躍するのはエストロゲンです。
エストロゲンは、主に卵巣から分泌されています。卵巣内の卵胞の発育に伴って分泌量が増加し、頸管粘液を増やしたり妊娠の準備のために子宮内膜を厚くしたりする働きがあります。
受精後はプロゲステロンが主役に
卵子が受精して受精卵になると、今度は黄体から分泌されるプロゲステロンが主役になります。エストロゲンが厚くしてくれた子宮内膜を、受精卵が着床して育っていけるより適切な環境に整え、はがれ落ちたりしないようにサポートします。
プロゲステロンは妊娠初期には黄体から分泌されていますが、妊娠8週を過ぎる頃には胎盤から分泌されるものが多くなってきます。妊娠15週前後には胎盤からの分泌がメインとなり、役目を終えた黄体は消えていきます。

黄体がうまく働かない、黄体機能不全とは?
排卵して卵子が飛び出した後の卵胞は、黄体と呼ばれる組織に変化します。この黄体の働きが弱いのが黄体機能不全です。黄体機能不全は、プロゲステロンの量が不足していることなどから判断されます。




