夫婦どちらかが感染していたら、確実にパートナーにもうつっている性感染症「クラミジア感染症」。妊活・不妊治療中のカップルなら、ふたりで検査を受け、ふたりで治療をしましょう。
陽性になってしまったときの治療法、妊娠への影響、その後の妊活プランについて、産婦人科医の佐野先生に聞きました。
クラミジア感染症とは?妊活への影響は?
クラミジア・トラコマティスという細菌によって起こる、日本で最も多い性感染症(STI)。
性行為によって、女性の子宮頸管や男性の尿道、喉の粘膜などに感染します。女性の場合、症状が出にくいことが多く、約80%が無症状です。そのため、感染に気がつかずに放置してしまうことが非常に多く、感染力が高いので、自分が感染源となり、感染を拡大させてしまう可能性も。
また、自覚がしにくいので、卵管などの癒着をまねき、不妊の原因になる場合もあります。
クラミジアの検査で陽性!治療法は?

検査で陽性ならば抗菌薬で治療します。クラミジアは婦人科処方の飲み薬で治ることがほとんど。パートナーと同時の治療が必須です。
クラミジアの治療は経口の抗菌薬(抗生物質:アジスロマイシン、クラリスロマイシンなど)で行います。抗菌薬は必ず医師の処方が必要です。
1回だけ飲むタイプ、朝晩2回、7日間続けて飲むタイプなどがあります。
1回だけの服用でよい薬は飲み忘れの心配がないのですが、腸内環境に影響して下痢をするなどの副作用が出ることも。菌がなかなか消えない場合は薬を変えることもあります。
クラミジアの症状がなくなったら妊活を始めてもいいの?
感染による症状は、服薬後数日でなくなることが多いのですが、なかには菌が完全に死滅していないこともあります。
3週間後に再検査をし、陰性の結果が出るまでは、セックスは控えるようにしましょう。
クラミジア感染症はセックス以外では感染はしないので、ふたりで治療し完治したら、カップルに関しては再感染が起きることはありません。安心して子づくりをスタートしてください。
クラミジア検査から不妊治療への流れ

自覚症状のあり、なしに関わらずいずれの場合も「検査」をします。
女性の場合は頸管粘液採取
男性の場合は尿検査
抗体検査の場合は、血液検査になります。
検査の結果、夫婦のどちらかが陽性の場合、ふたりで抗菌薬の服用で治療を開始。3週間後に再検査で陰性の確認をします。




