「私は30歳から妊活をしていました。最初は自己流のタイミング法で2年。でもなかなか妊娠できなかったので、産婦人科に行って、再度タイミング法を試したのですが、うまくいかず、人工授精へとステップアップしました」
心も体ももう限界…そんな時、夫から思わぬ提案が
人工授精はタイミング法と比べて、費用や身体への負担も大きいもの。にもかかわらず、なかなか結果には結びつきませんでした。いよいよ次は体外受精…という段階になった時には、Tさんは心も体も疲れ切っていたそうです。
「正直、妊娠するのがこんなにも難しいとは思いませんでした。生理がくるたびに涙がこぼれて、食欲もなくなってしまって…」
そんなTさんの様子を見かねた夫が「一旦妊活をお休みしないか?」と提案してきたそう。
「『ここで諦めたら、今まで頑張ってきたことが無駄になってしまう』と反論したのですが、夫は『俺は赤ちゃんが欲しくてTと結婚したんじゃない。
Tと幸せになりたくて結婚したんだよ。たとえ赤ちゃんがいなくても、ふたりで仲良くする人生でも俺は満足だよ』って…。その言葉で肩の力が抜けたんです」
あらためて大切な人と触れ合う喜びを実感。ふたりで仲良く過ごす決意をしたけれど…
そして、夫が妊活をお休みしたい理由がもうひとつあったそう。
「『俺、排卵日とか妊娠とかを意識しないセックスがしたいんだけど』って言われたんです。確かに妊活を始めてからずっと、『セックス=子作り』以外のなにものでもなくなっていました」
そうして妊活をお休みしてから2ヶ月ほど経った時、夫に誘われるかたちでセックスをしたそう。
「恥ずかしいんですが、何も考えずに没頭できたから、今までで一番満足できるセックスでした。夫も、『すごくよかった』ってご満悦で(笑)。今まで子供に固執しすぎて、夫婦の触れ合いというか、スキンシップを忘れていたなぁ、寂しい想いをさせていたんだなぁ、と反省しました」

こうして、これからふたりで仲良く人生を歩んでいこう、と思っていた矢先、Tさんの体に異変が起こります。
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妊活をお休みしたとたん妊娠?
「まず、予定日になっても生理がきませんでした。その後、なんだか体がだるいような感じがしてきたんです」
普通ならここでもしかして…?と思うのですが、妊活を諦めたばかりのTさん、「妊娠」なんていう考えはまったく浮かんでこなかったそう。
「自分のなかですぐに妊娠には繋がらなかったので、もしかしてこれは更年期障害かも?って思ったんです。『私、更年期かも…』と、体の変化を友人に相談したところ、『え?それって妊娠じゃない?』って」
まさか…と半信半疑で妊娠検査薬を試すと、結果は陽性!
予想外の出来事に、Tさんは喜びよりも驚きが勝って「信じられない!」と叫んでしまったそう。
もちろん夫もびっくり!その後、Tさんを抱きしめて「よかった、ありがとう」と涙ぐんでいたそうです。
「ふたりきりの人生でも幸せだ、って言ってくれたのは、私を気遣ってだったんですよね。彼も私と同じくらい子どもが欲しかったんだな、ってその時に気がつきました」
その後、産婦人科で正式に妊娠していることを確認。Tさんが担当の先生に「あれだけ妊活していたのに…」とポロっとこぼすと、先生は「そういう例を何度も見てきましたよ」との回答。
「本当に、妊娠って不思議だなぁ、と思いました。でも、心当たりがあるとしたら…妊活をやめて心も体もリラックスしていたのがよかったのかな?」
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