不妊治療, 体験談

両親にも言えない…夫婦のリアルな不妊ストーリーも/矢沢心さん・登坂淳一さんらと考える「不妊症・不育症にやさしい社会」とは?厚労省オンラインフォーラムレポ

両親にも言えない…夫婦のリアルな不妊ストーリーも/矢沢心さん・登坂淳一さんらと考える「不妊症・不育症にやさしい社会」とは?厚労省オンラインフォーラムレポ

赤ちゃんが来てくれてうれしかったこと
流産という結果になってしまって自分もとても悲しく思っていること
自分にできることは何でもしたいと思っていること。

晩御飯の後、リビングで神妙な顔をして柄にもなく正座をして、不器用な人だな、でもこの人と結婚してよかったなと思ったら、泣きながら笑ってしまいました。

夫が向き合ってくれたことで私も もう一度 前を向くことができ、今では3人の子どもたちに囲まれて賑やかに暮らしています。

不妊治療は迷うこと、傷つくことがたくさんあります。支え合える人がいないと頑張れません。

ともに歩むパートナーに、愛情や労い、自分が抱える思いをぜひ言葉にして伝えてみてください。それがきっと二人の心の距離を縮めてくれます。また前を向く力をくれます。
どうかどうか、頑張っている皆さんの横に寄り添ってくれる大切な人がいますように。

「実家にはまだ言えない」罪を犯しているような気持ちに

●山梨県・にたまこさんのストーリー

私は不妊治療中、甲状腺疾患が原因の不育症と診断されていました。

不育症という言葉自体、初めて耳にするため、周囲には「本当は妊娠なんてしてないんだろう」「仕事したくないから言ってるんだろう」とか、勝手に都合の良いように作った言葉だと言う人も多くいました。

確かに私自身もなぜこんなに流産するんだろう?、上司に妊娠の報告をしようかと思っても、流産の可能性があるためいつ伝えたらいいのか…、伝えたところで「やっぱりダメでした」と何度も言うことになるのか…など、不安と自己嫌悪の日々でした。

実家にもまだ言えないと、罪を犯しているような気持ちになったり、とにかく悩んでばかりでした。

正直、肉体的にも身体的にも金銭的にも、余裕があるわけではありません。ただ、あきらめきれないうちは、治療も妊活もまわりにどう思われても、私の人生、家族としての人生なので頑張ってきました。

現在は2児の母です。2人とも不育症で数回の流産後に授かった子たちです。

「不育症」それは初めて聞く病気の名前でした

●埼玉県・ほのりさんのストーリー

結婚後も仕事は残業続きだったので、そろそろ子育てがしたいと思い、妊活を開始。半年で自然妊娠し、年末年始に休みに入るタイミングで産休に入りました。産休直前まで大きなお腹で電車で片道1時間かけて通勤。残業も相変わらずしていたので、これから出産に向けてやっとゆっくりできると、心の底からほっとした年末年始でした。

しかし、年明けに夫と病院に行きエコーを当ててすぐ「心臓が動いてない」と先生は言いました。

夫と2人で言葉も出ず、頭が真っ白に。誰もいない集中治療室のベッドで、一人泣き続けました。何も知らずに、ただ赤ちゃんの誕生を楽しみに、幸せいっぱいの妊婦だった私は、一瞬で谷底に突き落とされ、この前まで元気に蹴っていた大きいままのお腹を触りながら、今起こっている現実を受け止められませんでした。

妊娠27週、770g36cmの男の子を出産しました。死産でした。
ずっと会いたいと思っていた赤ちゃんは夫にそっくりで、目を開けてくれたらどんなに幸せだろうと思い、涙が止まりませんでした。

私は無事に赤ちゃんが産める体なのか不安で病院に行き、検査をすると不育症であることがわかりました。初めて聞く病気の名前でした。

その後、不育症の治療をし、赤ちゃんを授かることができました。たくさんのハードルを一つ一つ乗り越え、今こうして元気でいられること、お空の子どもたちに感謝しています。

無精子症が発覚。思い描いていた未来が一瞬にして白紙に

●兵庫県・ゆずぽんさんのストーリー

私の夫は無精子症です。
発覚したのは、妊活をやめて半年ほど経った時期でした。私も夫も無精子症と診断された時はもう混乱してしまいました。

どうすればいいのか、もう二人の子どもは望めないのか、親になんて言おうなど、結婚当初「子どもは2人欲しいね」などと話していた私たち。思い描いていた未来の家族図が、一瞬にして白紙になった瞬間でした。

その後たくさん調べて、無精子症でも手術をすると精子が見つかるケースがあると知りました。これは睾丸を切り開き、わずかな精子でも存在していれば、回収するという内容の手術です。切り開くまでは精子がとれるかどうかわかりません。

夫は即決で手術を受けたいとのことでしたので、すぐに男性不妊クリニックに通い、さまざまな検査をしました。

私たちは手術前に話し合いの場を設けることにしました。万が一精子がとれなかった場合のことも、しっかりと話し合いました。手術を受ける前に話し合いをしないといけないと感じたからです。

そして迎えた手術日。
精子と取れませんでした。私たちは無精子症発覚時から毎日泣きながら過ごしてきましたが、 この日は抱き合い号泣しました。

ドクターには「お二人の遺伝子を持つ子どもは、今の医療では生まれることがありません」とはっきり言ってもらい、諦めがつきました。

私たちが次に考えたのは、提供精子での妊活か特別養子縁組でした。提供精子での不妊治療は、保険適用外となります。いまだに報われてはいない私たちですが、離婚は選択せず、夫婦ともにどんな形であれ子育てをする未来を望んでいます。


男性から寄せられたストーリーは登坂さんが朗読。

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