ドクターの口から発せられたのは「結果はあまりよくないです」。
・乏精子症
・精子無力症
・精液減少症
・奇形精子症
など、結果の紙に書いてあったのは不妊理由のオンパレード…。

こうやって文字で眺めると、見るだけでどんな状態なのかわかりやすいですね…。この結果を夫と一緒に聞きたかった!
夫の場合、脳から精子を作る信号を出すホルモンの数値が高く、その数値が高いことで「うまく信号を伝えられていない可能性があります」とのこと。
また、彼の精液は全ての値が基準値を下回っており、このままでは体外受精ではなく顕微授精一択であること(これは前のクリニックでも「おそらく顕微授精がいいと思います」と言われていたので想定内でした)。数値の中でも特に精液濃度が恐ろしく低く、奇形率が恐ろしく高いと。そして、タバコをやめるのは絶対だと続けられました。
…これを、本人がここへ来て直接聞いて欲しかったんです、私。
検査結果がどうであれ、その内容を先生から直接聞くのと私が伝えるのでは大違い。
先生から直接聞くことで「自分ごとにして欲しい」、悪い結果を自分で聞くことでショックを受けたりするかもしれないけれど、ショックを受けたぶん現状を理解して、自分の体に、そして不妊治療に向き合ってくれるきっかけになるかもしれないというのが本音でした。
ところがこの日はそれが叶わなかったうえ、この結果を彼に上手に伝えないといけないというプレッシャーも同時に抱えたように感じていました。
ドクター曰く、結果で示された数値はこのクリニック独自の基準を元に算出されているもので、前のクリニックよりも厳しいかもしれませんとのこと。精液検査の結果が結果なので、週1回クリニックで受診することが可能な泌尿器科で一度相談してみることをすすめられて、この日の診察は終了しました。
「やっぱり、高齢で不妊治療にトライしているんだな」と実感
このあと私が挑む検査は、次の生理2〜5日目の間で受けるもの。
ところが私の場合、生理周期が超不安定(28日以下のこともあれば平気で40日以上空いたりもする)なうえ、この時は年末が差し迫っていたこともあり、クリニックも長期の休暇に突入してしまうので、できるだけ時間を無駄にしないためにも薬で生理を調整しながら検査をしていくという方法をとることになりました。
ドクターや看護師さんから直接「40歳だし時間がないからテンポ良くね」なんて言われることは全くなかったけれど、時間を無駄にしないスムーズな治療計画を立てていただいているのを見ると、やっぱり自分は高齢で不妊治療に挑んでいるんだと感じるしかありませんでした。
私が次の検査を受けるまでの間に夫は再度精液検査&泌尿器科を受診、私は甲状腺専門病院へ行くミッション。
あまりにいろんなことがふってきたこの日、厳しい現状を前にした私には「そもそも不妊治療を進めていくかどうか」も考え直すべきなのでは…という思いも湧きましたが、検査結果を伝えた夫は思いのほか前向きで、進んでいくことに躊躇はありませんでした。
その姿勢は私にとっては本当にありがたく、モヤっとしたものが晴れていくような感じだったので、「甲状腺ね〜はいはい行きます行きます〜」という軽やかな感覚になれたのでした。
※この連載は個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
>>10話〜コロナ禍の意外な不妊治療トラップ、知ってましたか?〜へ続く




