血液検査ではこんなことがわかります
「多嚢胞性卵巣症候群」
●男性ホルモンが多い
テストステロンなどの男性ホルモンが高い値を示します。
外国人女性の場合、ヒゲが生えたり、毛深くなるなど、見た目にわかりやすく男性的な兆候が出やすいですが、日本人女性にはあまりあてはまらないことも。
●インスリン濃度が高い
多嚢胞性卵巣症候群の人は、血糖を下げる働きをするホルモン・インスリンが働きにくくなっているため、インスリンが多く必要な状態になっています。
そのため、血糖値が正常でも、インスリンの血中濃度が高いことがあります。
●黄体化ホルモン(LH)>卵胞刺激ホルモン(FSH)
卵胞が成熟するまでは卵胞刺激ホルモン(FSH)が、成熟したあとは黄体化ホルモン(LH)が分泌されます。
LHの値がFSHより高いのは通常、排卵前後の数日間のみ。多嚢胞性卵巣症候群では、月経3日目前後でもその状態。
●AMHの値が高い
AMH(アンチミューラリアンホルモン)は、卵巣の原始卵胞が育つときに分泌されるホルモン。
通常、値は25歳ごろがピークで、それ以降は下がりますが、多嚢胞性卵巣症候群では、卵巣に排卵されない未成熟卵胞が数多く残っているため、値が高いままになります。
多嚢胞性卵巣症候群の治療
多嚢胞性卵巣症候群の治療、おもな流れは下記のようになります。

①排卵誘発(服用)
まず、クロミッドなどの排卵誘発剤を数日間、服用して排卵を促します。
通院して卵胞の成熟度を確認しながら服用量をふやしたり、ステロイドや漢方薬を併用することもあります。
②排卵誘発(注射)
服用で卵胞が育たない場合、注射による排卵誘発に進みます。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)という副作用に注意し、慎重に行います。自宅での自己注射となることもあります。
③体外受精
排卵誘発で受精や妊娠につながらない場合、体外受精に進みます。
成熟卵を採取して体外・顕微授精したあと、妊娠率を上げるために、受精卵を凍結。着床に最適な状態の子宮に戻す凍結胚移植をします。
また、卵巣刺激をせずに未成熟卵子を採取し、体外で培養・成熟させ、受精させるIVMという方法も。この方法だと、身体的・経済的負担や、OHSS(卵巣性刺激症候群)のリスクを抑えることができます。
多嚢胞性卵巣症候群と診断されたら…
日々の暮らしのなかで心がけたいことを知っておきましょう。
次のページ> 多能法制卵巣症候群、どんなことに気をつけて過ごせばいい?

って知っていますか?-scaled.jpeg)


