実はKさん、最初はそこまで本気で妊活していた、というわけではなかったそう。
「結婚当初は20代前半だったこともあり、そのうち自然に妊娠するだろう、と思っていたのですが、なかなかうまくいかず…。そうこうするうちに年を重ねてしまって…。まだ妊娠の確率が高い20代のうちになんとかしたい!とだんだん焦るようになりました」
そんなKさん夫婦が挑戦したのが、排卵日セックス。
「20代のうちは、自分たちで排卵日セックスを試して、30歳になったら産婦人科に通って本格的に不妊治療を始めよう、と夫婦で話し合いました。でも、私は自然に妊娠できればと思っていたので、内心すごく焦っていましたね」
基礎体温を測り、体温が下がる前日から1日おきにセックス、とネットで調べたとおりの方法を試し始めたふたり。でもなかなかうまくいきません。
「え?妊娠ってこんなに難しいことなの?というのが正直な感想でした。なぜか自分は自然に妊娠するだろう、と思っていたので…。でも、現実はそう上手くはいきませんでした」
だんだんと基礎体温を測るのも気が重くなり、ついには排卵日が来ることに恐怖を感じるようになった、というKさん。
「どうせまた排卵日にセックスをしたって妊娠しないんじゃないか、って思うようになったんです。私ですらそう思ったんだから、夫はもっとプレシャーを感じていたんじゃないかな」
このままじゃ、赤ちゃんどころか夫婦の仲が悪くなる…と危機感を感じたKさん、何気なくテレビを見ていて、あることを思いつきます。
「たまには独身時代を思い出して、夫婦でデートをしよう、という内容の番組だったのですが、それを見ていてピンと来たんです。排卵日を特別な日にして、テンションをあげればいいんじゃないかって」
そうしてKさんが夫に提案したのが「排卵日デート」。排卵日にふたりでおしゃれをしてちょっとリッチなディナーを食べて、素敵なホテルに泊まってデートを楽しもう、というものです。
「夫に話すと『それいいね!』ってノリノリで。それから、泊まるホテルやレストランを選んだり、デートのための洋服を新調したり。そうすると不思議なもので、あれだけ憂鬱だった排卵日が楽しみでしかたなくなったんです」
そして迎えたデート当日。ふたりは以前「行ってみたいね」と話していたおしゃれなビストロでディナーを楽しみ、奮発した高級ホテルにチェックイン。
「バスルームもベッドルームも本当にゴージャスで、ロマンティックな雰囲気になって燃え上ってしまいました(笑)」さらに夫は、Kさんがこの日のために新調していた下着にも大興奮。生まれて初めて2回戦に突入したそう。
「思えば、結婚してからデートらしいデートってしてなかったから、いい機会でしたね」
さて、大満足の排卵日デートを終えたふたり。とはいえ、このレベルのデートを毎月続けるのは経済的に苦しいから、次からはもう少しランクダウンしようか…と話していたのですが、その必要はなくなります。
「1回目のお泊りデートで、妊娠したんです。こればっかりは想定外で夫婦でビックリ!妊娠するときにはあっさり妊娠するものなんだね、と笑いあったのを覚えています」
こうしてKさんに赤ちゃんがやってきたのは、29歳。Kさん希望の「20代で妊娠」がギリギリ叶った、というわけです。
「たまたま…と言ってしまえばそれまでですが、やっぱり排卵日を楽しいイベントにすることで、お互いにプレッシャーから解放されたのが大きいんじゃないかな、と思います。あまり排卵日にとらわれすぎるのも、よくないのかもしれませんね」
今ではすっかり子煩悩なKさんの夫。ただひとつだけ、やめてほしいことがあるのだとか。
「子どもに『お前は、リッチなレストランとリッチなホテルのおかげで生まれてきたから、将来違いのわかるリッチな女になるぞ~』って、ことあるごとに言うんです。間違いではないのかもしれませんが、あれだけはやめて欲しい(笑)」
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彼のほうが排卵日を意識してくれて
最後は20代のAさんのエピソード。実は当初、Aさんと夫の間には妊活に対する温度差がかなりあったのだそうです。




