クロミッドを絶対に使ってはいけないのは、乳がんや子宮内膜がんにかかっている人、乳がんや子宮内膜がんの疑いがある人、肝障害がある人、などです。子宮筋腫の人は含まれません。
婦人科系のトラブルがある人には慎重に投与
ただし、クロミッドは女性ホルモンの分泌に影響を及ぼすので、婦人科系のトラブルを悪化させる可能性があります。
子宮筋腫、子宮内膜症、チョコレート嚢胞、卵巣嚢腫、多嚢胞性卵巣症候群などがある場合には、経過を見守りながら慎重に使う必要があります。
不妊治療では、最初に必ずこうした体のトラブルの検査をします。婦人科系に問題がある場合は、医師とよく相談しながら治療を進めていきましょう。
排卵障害が強い人には効果がない
クロミッドは比較的おだやかな作用の薬なので、排卵障害が強い人には効果がありません。こうした人には、別の薬で治療を行います。
男性不妊の治療にも使うの?
クロミッドはホルモン分泌に作用する薬です。
男性不妊の原因はさまざまですが、ホルモンバランスの異常によって精子が少ないケースなどには、クロミッドの効果が期待できます。事実、以前は男性不妊にクロミッドを使うことがありました。しかし現在、クロミッドを男性に使うのは一般的ではなくなっています。
注射の方が効果的
クロミッドを飲んで精子が作られるのは、3~4ヶ月先。ですから、女性のように月経周期の5日間飲んで終わり、というわけにはいきません。数ヶ月にわたって飲み続けなければいけないわけで、効率的にも確率的にもあまりおすすめできないのです。
ホルモンバランスに問題がある男性不妊の場合、ホルモン分泌に作用する薬を週に3回、自己注射する方法がとられることが多いでしょう。テストステロンの分泌や精子の運動を促すもので、数ヶ月にわたってクロミッドを飲み続けるよりも高い効果が期待できます。
取材・文/中根佳律子
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