「妊娠したいのなら、体外受精に進んだほうがいい」。3軒のクリニックで採卵や体外受精を経験した、綾奈さん(29歳から妊活、31歳で出産)の話をご紹介します。
【100人の妊活・不妊治療記#019後編】みんながどんな妊活・不妊治療でママになったのか取材しています。(ご本人の年齢や検査の数値などは取材時点のものです)
前編を読む→20代で体外受精を決意!すぐには授からず3軒目のクリニックで妊娠【100人の妊活・不妊治療記#019前編】
移植を2回見送って、子宮を万全な状態に
私が体外受精に挑戦していたころはコロナ禍でした。そのため採精室が使えません。クリニックは自宅から遠くて通院に時間がかかるため、採卵前日は近くのホテルに泊まって夫に採精してもらい、朝一番で持っていきました。
こちらのクリニックでの採卵は、無麻酔で行うのが決まり。以前のB院はきれいでリラックスできる雰囲気でしたが、C院の採卵室は「手術台!」という感じで、とても緊張しました。ブスッと針が刺さる感覚がわかって、かなり痛かったです。
でも3個採卵できて、そのうち1個が胚盤胞になりました。移植当日にクリニックに行って検査をしたら、子宮内膜の厚さがじゅうぶんではなかったのか、私の体がととのっていないということで、移植が2回見送りになりました。
会社を休んで行ったのに移植できず、そのときはとても残念でした…。結局、3回目に移植。C院に転院して1回の体外受精で妊娠することができました!たいせつに育てた胚盤胞を万全な状態で迎えられたおかげだと思います。
妊娠のカギはクリニック選び!
3年4カ月の妊活を振り返って思うのは、「いっぱい泣いたな」ということです。

温活と腸活を意識して、鉄瓶と玄米を購入。ほかにも鍼や漢方など、妊活によいとされるものは全部試しました。
頑張っても子どもを授かるという保証もないなか、いつまで続ければいいのか?と思うとつらかったです。まだ若いといっても、そのときがいちばん若いわけで、今できないのなら、この先もっとできにくくなるんじゃない?と、悲観的になってしまうこともありました。
周りに同世代で妊活中の人もいましたが、体外受精までしている人はほとんど見あたらず、悩みを相談したり、気持ちを共有したりする人もいませんでした。
クリニック選びのたいせつさも痛感しました!最初の完全自然周期のA院で体外受精をしても1個も胚盤胞ができず…。
もっと卵子を増やす方法はないのかと医師に相談したところ、「各病院には方針がある。別のクリニックだったら、その方法にトライできるかもしれない。でも、ここはこのやり方だから、クリニックに変更をお願いするのではなく、自分がやりたい方法をとり入れているクリニックに行ったほうがいい」と言われました。
自分の納得のいくクリニックを見つけて
私に合ったクリニックが、ほかの人にも合うとは限りません。たとえば、B院は予約のときに医師を選ぶことができ、毎回、同じ医師にみてもらうことも可能でした。C院では一度も同じ医師にあたったことがありません。主治医に寄り添ってもらって、話し合いながら治療を進めたいという人には向かないと思います。
事前に調べて、受診後にちょっと違うと思ったら転院も恐れず、自分の納得のいくクリニックを見つけることが大事だと思っています。
後悔Point
・あまり調べずにクリニックを選んでしまった
・転院を躊躇し、時間をロスしてしまった
成功Point
・思いきって子宮内膜症の手術を受けた
・自分に合った納得のいく治療を求めて2回転院した
・採卵後、体がととのうまで移植を2回見送った
※あくまで個人の体験です。治療や薬の処方などに関しては必ず医師に相談してください。
取材・文/岩村優子
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