検索
カテゴリー一覧
赤ちゃん・育児
MENU
Copyright (C) SHUFUNOTOMO Co., Ltd. All Rights Reserved.
栄養価たっぷりの卵は、離乳食期からも食べさせたい食材。そもそもアレルギーの心配はないの?どうやって進めたらいいの?と疑問に思うママも多いはず。そこで今回は、離乳食期の卵の進め方や調理のポイントをわかりやすく紹介します。卵を使った離乳食レシピも参考に。
生後5~6ヶ月頃(離乳食初期・ゴックン期)に離乳食をスタートさせて、米がゆや野菜に慣れたら、「かたゆで卵の卵黄」1さじからスタートします。
卵黄の量を少しずつ増やし、1個まで食べられるようになったら、かたゆで卵の卵白をごく少量から試します。
生後5~6ヶ月頃(離乳食初期・ゴックン期)
卵黄1さじ
豆腐や魚に慣れてから、1さじから慎重に進めます。
生後7~8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期)
前半▶卵黄1個
後半▶全卵1/3個
卵黄の量を少しずつ増やし、1個まで食べられたら、かたゆで卵白をごく少量から始めます。
生後9~11ヶ月頃(離乳食後期・カミカミ期)
全卵1/2個
しっかり火を通した全卵1/2個まで食べられます。半熟卵や温泉卵は、1歳になるまでは避けましょう。
生後1歳~1歳6ヶ月頃(離乳食完了期・パクパク期)
全卵1/2個(後半は2/3個)
かたゆで卵の全卵1/2個まで食べられます。栄養価の高い食材なので、食物アレルギーでなければ、毎日食べても大丈夫。慣れてきたら後半は2/3個まで増やしてOK。
かたゆで卵黄を湯冷ましで伸ばし、食べやすくして与える。初めて食べさせるときは1さじから。
●前半・生後7ヶ月頃
かたゆで卵黄を湯冷ましで伸ばして与えます。
●後半・生後8ヶ月頃
徐々に量を増やし、卵黄1個まで食べられるようになったら、かたゆで卵の白身を5mm角に切り、ほぐした卵黄とあえます。食べにくそうな場合は、水分を加えて混ぜて。
かたゆで卵の白身を5mm角に切り、ほぐした卵黄をあえます。食べにくそうなら、水分を加えて混ぜて。
かたゆで卵の白身を1cm角に切り、ほぐした卵黄とあえます。食べにくそうなら、水分を加えて混ぜて。
卵アレルギーの原因は卵白に含まれるタンパク質であることがほとんど。卵黄のアレルゲン性は低いため、離乳食では「卵黄」から始めます。
卵は加熱時間が長く、温度が高いほど、アレルゲン性が低下してアレルギー症状を起こしにくくなるため、卵黄は「かたゆで」になるまでしっかり加熱して与えましょう。
また、アレルギーがこわいからといって、卵を与えない、または開始の時期を遅らせることに予防の効果はありません。目安の時期にスタートさせましょう。
ごく少量であれば、症状が軽く出る程度で気づくことができるので、こわがりすぎなくて大丈夫です。初めて食べさせる場合は、スプーン1さじからスタート。赤ちゃんの様子を見ながら進めていきましょう。
●病院を受診できる時間にする
アレルギー症状は食べてから15分~2時間以内に出る「即時型」がほとんど。万が一何かあったときに備えて、病院を受診できる時間に食べさせましょう。
●ごく少量を与える
少量であれば「口の周りが赤くなった」という程度の軽い症状で気づくことができ、重症化を防げます。
●初めて食べさせる食材は1回で1種類に
初めて食べさせる食材が2つ以上あると、症状が出たときに原因食材を特定できなくなるためです。
●体調のいいときに食べさせる
湿疹や下痢があるとき、赤ちゃんの機嫌が悪いときなどは、食物アレルギーの症状と区別しにくくなってしまうため、体調のいいときに食べさせましょう。
☑食べた直後に顔や体が赤くなる
☑食べてすぐ嘔吐する
食べた後に上記の症状が出た場合は、すぐ病院へ。何を食べてどんな症状が出たかを医師に伝えましょう。
賞味期限を確認し、できるだけ新鮮なものを選びましょう。殻の白色・赤色は、栄養価とは関係ないのでどちらを選んでも構いません。
ビタミンCと食物繊維以外の栄養素をすべて含む、ほぼ完全な栄養食品。体内で作ることのできない必須アミノ酸のすべてをバランスよく含む、タンパク質の優等生です。卵黄には、血液の材料になる鉄が多く含まれるため、赤ちゃんの貧血予防にもなります。
鍋に卵とかぶるくらいの水を入れて火にかけ、沸騰してから10分ゆでると、かたゆで卵ができます。水にとって冷まし、殻をむいて。半熟卵はかたゆで卵に慣れてから、1歳以降に。
生後7ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期前半)までは、アレルギーを起こしやすい卵白はNG。卵黄と卵白は生の状態で分けるより、かたゆで卵を作ってから割るほうが、卵黄だけをきれいに取り出せます。
かたゆで卵黄は、フォークなどでほぐしてもよいですが、ラップに包んでほぐすと散らばりません。また、ざるや茶こしで裏ごしすると、こまかく均一な粉末状になります。
卵焼きやスクランブルエッグを作るときは、溶き卵1個分に牛乳小さじ1〜2を入れて混ぜると、ふんわりやわらかい食感に。だしや調味料を入れなくても、味にコクが出ます。
生卵は冷凍できませんが、ほぐしたかたゆで卵の卵黄や、薄焼き卵、錦糸卵、卵焼き、スクランブルエッグなどは冷凍OK。タンパク質が足りないときや彩りにサッと混ぜるだけで便利。
錦糸卵は、フリーザーバッグに入れて冷凍します。使うときは冷蔵庫で解凍、もしくは電子レンジで解凍を。自然解凍は痛みやすく、とくに夏は避けた方がベター。
かたゆで卵黄はラップに包んで指でつぶしてほぐした後、そのまま冷凍します。使うときは、冷蔵庫で解凍、もしくは電子レンジで解凍を。
※冷蔵庫で解凍した場合には必ず加熱すること
また、ゆで卵はそのまま冷凍すると、解凍したときに卵白の部分の水分が飛んでしまい、おいしくありません。冷凍するのは「黄身」のみにしましょう。
●ほうれん草と卵黄のミルクがゆ
〈材料〉
10倍がゆ・・・40g(大さじ3弱)
粉ミルク・・・小さじ1
卵黄(かたゆで卵の黄身)・・・小さじ1/4
ほうれん草の葉・・・10g(大2枚)
※10倍がゆは米1:水10(ごはん1:水9)で炊いたもの
〈作り方〉
1 10倍がゆはなめらかにすりつぶして鍋に入れ、粉ミルクを加えて泡立て器で混ぜながらトロトロに煮る。水分が足りなければ足す。
2 ほうれん草はやわらかくゆでて刻み、なめらかにすりつぶす。
3 卵黄は湯冷ましでなめらかにのばす。
4 器に①を盛り、②③をのせる。混ぜながら食べさせる。
●ポテトがゆ卵黄のせ
〈材料〉
じゃがいも・・・20g(1/8個)
卵黄(かたゆで卵の黄身)・・・小さじ1/4
〈作り方〉
1 じゃがいもは皮をむいてやわらかくゆで、なめらかにすりつぶす。ゆで汁で食べやすくのばす。
2 卵黄は湯冷ましでなめらかにのばす。
3 器に①を盛り、②をのせる。混ぜながら食べさせる。
●ブロッコリーの卵パンがゆ
〈材料〉
卵黄(かたゆで卵の黄身)・・・1/2個
ブロッコリー・・・15g(小房1個半)
食パン・・・25g(8枚切り1/2枚)
水・・・大さじ4
水溶き片栗粉・・・少々
〈作り方〉
1 ブロッコリーはやわらかくゆで、穂先のみ切り分け、細かく刻む。
2 鍋に食パンを小さくちぎって入れ、水を加えて5分ほどおいてふやかし、弱火にかける。
3 ②が煮立ったら全体を混ぜ、①、かたゆで卵の黄身をくずして加え、なめらかに混ぜる。水溶き片栗粉でとろみをつける。
●卵黄ポテトヨーグルト
〈材料〉
卵黄(かたゆで卵の黄身)・・・1/2個
じゃがいも・・・20g(中1/8個)
プレーンヨーグルト・・・25g
〈作り方〉
1 じゃがいもは皮をむいてやわらかくゆでる。
2 ①、かたゆで卵の黄身を合わせて細かくつぶし、ヨーグルトを加えてあえる。
●卵黄とかぶのうどん
〈材料〉
卵黄(かたゆで卵の黄身)・・・1個
かぶ・・・20g(実1/6個)
ゆでうどん・・・50g(1/4玉)
だし・・・1カップ
〈作り方〉
1 かぶは厚めに皮をむき、みじん切りにする。うどんは細かく刻む。
2 鍋に①、だしを入れて弱火で熱し、やわらかく煮る。かたゆで卵の黄身をほぐして加え、なめらかになるまで混ぜる。
●卵と青菜のスープ
〈材料〉
溶き卵・・・1/3個
ほうれん草の葉・・・15g(大3枚)
だし・・・80ml
水溶き片栗粉・・・少々
〈作り方〉
1 ほうれん草はやわらかくゆで、細かく刻む。
2 鍋にだしを中火で煮立て、①を加える。水溶き片栗粉で軽くとろみをつけ、溶き卵を流し入れて火をしっかり通す。
●ひじき入り卵焼き
〈材料〉※2回分
卵・・・1個
芽ひじき(乾燥)・・・小さじ1
牛乳・・・小さじ2
植物油・・・少々
〈作り方〉
1 芽ひじきは耐熱容器に入れ、水1/4カップ(分量外)を加えてラップをかけ、電子レンジで約30秒加熱する。
そのまま5分蒸らし、水気を切る。
2 卵は割りほぐし、①、牛乳を加えて混ぜる。
3 フライパンに油を熱し、②の半量を流し入れ、半熟になったら手前に巻く。卵焼きを奥に寄せて残りの②を流し入れ、同様に手前に巻いてしっかり火を通しながら焼く。食べやすい大きさに切る。
●ブロッコリーの茶碗蒸し
〈材料〉
溶き卵・・・1/2個分
ブロッコリー・・・15g(小房1個半)
だし・・・80ml
〈作り方〉
1 溶き卵はだしを加えて混ぜ、茶こしなどでこす。
2 ブロッコリーは細かく刻み、①に加えて混ぜる。
3 器に②の卵液を入れてラップをかけ、キッチンペーパーを敷いた鍋に入れる。器の高さの半分まで水を張り、弱めの中火にかける。
4 沸いてきたらふたをし、弱火にして8分ほど、卵が固まるまで加熱する。
●ベビーおでん
〈材料〉
かたゆで卵・・・1/2個
大根・・・20g(2cm角2個)
にんじん・・・10g(2cm角1個)
だし・・・1カップ
〈作り方〉
1 皮をむいた大根は1㎝角に、にんじんは7㎜角に切る。
2 鍋にだし、①を入れて弱火で熱し、野菜が指でつぶれるやわらかさになるまで煮る。
3 かたゆで卵は1㎝角に切る。器に卵、大根、にんじんを盛り、煮汁をかける。
●青菜のスクランブルエッグ
〈材料〉
溶き卵・・・1/2個分
ほうれん草・・・20g(2/3株)
植物油・・・少々
トマトケチャップ・・・少々
〈作り方〉
1 ほうれん草はやわらかくゆで、細かく刻む。
2 フライパンに油を中火で熱し、①を入れていため、溶き卵を加え、菜箸で混ぜながらしっかり火を通す。
3 器に②を盛り、ケチャップをのせる。
●具だくさん炒り卵
〈材料〉
溶き卵・・・2/3個分
好みの野菜(トマト、ほうれん草、玉ねぎなど)・・・計30g
オリーブ油・・・少々
〈作り方〉
1 野菜は皮と種があれば除いて細かく刻み、耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジで約30秒加熱する。
2 溶き卵に①を加えて混ぜる。
3 フライパンにオリーブ油を中火で熱し、②を流し入れる。菜箸で混ぜながらしっかり火を通し、器に盛る。
●卵ごはんの落とし焼き
〈材料〉
溶き卵・・・2/3個分
ごはん・・・50g(子ども茶わん半分)
オリーブ油・・・少々
〈作り方〉
1 ごはんに溶き卵を加え、よく混ぜる。
2 フライパンにオリーブ油を中火で熱し、①をスプーンでひと口大に落とし入れ、両面をしっかり焼く。
●にんじんオムライス
〈材料〉
溶き卵・・・1/2個分
にんじん・・・20g(2㎝角2個)
ごはん・・・80g(子ども茶わん八分目)
牛乳・・・小さじ1/2
バター・・・少々+小さじ1/2
〈作り方〉
1 にんじんは皮をむいてやわらかくゆで、細かくつぶす。
2 ごはんに①、バター少々を加えて混ぜ、器に盛る。
3 溶き卵は牛乳を加えて混ぜる。フライパンにバター小さじ1/2を入れて中火で溶かし、卵液を流し入れてスクランブルエッグにし、②にのせる。
●かぼちゃプリン
〈材料〉※2回分
卵・・・1個
かぼちゃ・・・40g(3㎝角2個弱)
牛乳・・・1/2カップ
1 かぼちゃは皮と種を除いてやわらかくゆで、裏ごしする。
2 卵は割りほぐし、牛乳を加えてまぜ、茶こしなどでこす。①を加えてよく混ぜ、耐熱容器2つに等分に流し入れる。
3 蒸気の上がった蒸し器に②を並べ、ふたをして弱火で15分ほど蒸す。
_______
離乳食期で使う卵は、完全に火を通した「かたゆで」に。アレルギーが起こりにくい黄身からスタートさせ、あとは赤ちゃんの様子を見ながら量を増やしていくのが基本です。卵は栄養面ではとても優秀な食材なので、この基本をおさえて進めていけば大丈夫。アレルギーをこわがりすぎず、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
記事を読む⇒⇒⇒離乳食にコーン缶は使ってもOK?栄養の違いや下ごしらえのコツ、初期~完了期までのおすすめレシピ8品を紹介
記事を読む⇒⇒⇒離乳食のささみはいつから?冷凍保存の方法は?離乳食中期~完了期のおすすめレシピ20品
●電子レンジは表記がないものはすべて600Wを使用しています。500Wの場合は加熱時間を1.2倍してください。
●小さじ1は5㎖、大さじ1は15㎖、1カップは200㎖です。
●材料は特に表記のない場合、赤ちゃん1回分です。
●材料の分量は、皮や種を除いた可食部の重さをあらわしています。
『はじめてママ&パパの離乳食』の内容をウェブ掲載のため再編集しています。※情報は掲載時のものです