芸能人やアスリートなどが公表したことで、多くの女性に知られるようになった子宮内膜症。近年、名前が似ている子宮内膜炎も不妊の原因としてクローズアップされてきています。それぞれどんな病気なのか、どう違うのか、木場公園クリニック院長の吉田淳先生に聞きました。
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受精卵の着床を妨げる母体側の原因として大きなものに、子宮内膜症と子宮内膜炎があげられます。この2つは名前が似ていますがまったく別の病気で、子宮内膜症には自覚症状がありますが、子宮内膜炎にはほとんど自覚症状がないため、気づかないうちにかかっている可能性もあります。
子宮内膜症ってどんな病気?原因は?
子宮内膜に似た組織が体のいろいろなところにできる
子宮内膜または子宮内膜に似た組織が、子宮内膜以外にできる病気です。卵巣や子宮、卵管と直腸の間などのほか、まれに肺や腸にできることもあります。
月経時に病変部からも出血するため、それによって炎症や骨盤内の臓器と臓器の癒着が起こります。卵巣に子宮内膜症ができたものを「チョコレート嚢腫」、子宮にできたものを「子宮腺筋症」と呼びます。
思春期から閉経前までの女性の5~10%にあるといわれ、原因はまだ明確にはわかっていませんが、月経血が腹腔内に逆流することがかかわっている、という説もあります。また、子宮内膜症になりやすい体質が遺伝する可能性はある、といわれています。
子宮内膜症の症状は?不妊の原因になる?
月経痛や腰痛、下腹部痛、排便痛、性交痛のほか、不妊の原因となることもあります。その理由は、次のようなものです。
●卵管が癒着したり、詰まったりすることによって、卵子を卵管にとり込めなくなる「ピックアップ障害」が起こる
●卵管の蠕動(ぜんどう)運動が低下して、卵子や精子、受精卵を運ぶ能力が弱まる
●卵巣にチョコレート嚢腫があると、卵胞(卵子のもと)の発育や排卵が妨げられたり、卵子の質が低下する
●子宮腺筋症によって受精卵の着床率が低下したり、着床しても流産率が高くなる
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