『赤ちゃんが欲しい』創刊当初より、読者の質問に親身な回答を寄せてくださっているドクターのおひとり、山下レディースクリニックの院長・山下正紀先生が、悩みをかかえるみなさんの気がかりや疑問にお答えします。
今回は「生理痛(月経痛)」「子宮内膜症」について解説します。
関連記事→こんな自覚症状や違和感があれば疑って!〈子宮内膜症〉でも妊娠できますか?【ドクターアドバイス】
【質問】生理痛がひどい。どういう症状なら子宮内膜症ですか?
〈質問者データ〉
妻30歳
夫30代
妊活歴6ヶ月
生理痛がひどくて、毎月1~2日は寝込んでしまうほどです。これって子宮内膜症でしょうか?
【回答】子宮内膜症は、子宮内膜と同じような組織があちこちにでき、月経のたびに出血をくり返します
子宮内膜症は、本来なら子宮の中で月経周期に合わせて、厚くなったり、はがれ落ちたりをくり返している子宮内膜と同じような組織が、卵巣や子宮の後面などの子宮内腔以外の場所で発生する病気です。
20代から30代の女性に多く発症します。
この病巣部分も、月経サイクルにしたがって、はがれ落ちて出血を起こしますが、子宮と違って血液の出口がないために、その部分に古い血液がたまったり、炎症が起きて癒着ができたりしてしまいます。
強い月経痛や下腹部痛、腰痛、性交痛、排便痛などがあるときや、内診で圧痛がある場合に子宮内膜症を疑います。
子宮内膜症とチョコレート嚢胞
●子宮内膜症
卵巣や卵管など、子宮以外の場所に子宮内膜が増殖したもの。出血をくり返すことで周囲と癒着し、かたくなることもある。
●チョコレート嚢胞
卵巣の中に子宮内膜が増殖し、病巣が袋(嚢胞)をつくって、その中に古い血液がたまった状態。子宮内膜症にかかっている人の20~30%に見られる。

イラスト/蛯原あきら
子宮内膜症の検査や診断は?
血液検査でCA125という物質(腫瘍マーカー)の値が高いことや、できている場所によっては、超音波検査でもおおよその診断はつきますが、確定診断には腹腔鏡検査が必要とされています。
さらに腹腔鏡検査でも、深部に潜んでいる内膜症を見過ごす可能性もあり、症例によっては非常に診断がむずかしい病気です。
*妊活メディア『赤ちゃんが欲しい』の記事を再編集しています。
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