【ドクターアドバイス】甲状腺の病気は流産や早産のリスクが
Sさんは、初診時の血液検査で、甲状腺を刺激して甲状腺ホルモンの分泌を促す「甲状腺刺激ホルモン」の値が高かったため、よりくわしい値を測る検査を行いました。その結果、甲状腺機能低下症が疑われました。

このケースでは、むくみや気力の低下、月経不順などの症状があるものの、それほど目立つものではないため、自覚がないまま普通に生活されているかたが少なくありません。ただし、妊娠に関しては、流産や早産の可能性が少し高くなることがあり、早めの治療が必要です。
当院は、不妊症や妊娠についての知識も併せもっている近隣の甲状腺専門クリニックと提携しているので、すぐにご紹介しました。
そちらで血液検査や甲状腺超音波検査などを行った結果、自分の甲状腺を攻撃してしまう「抗甲状腺抗体」が陽性で、橋本病と診断されました。自己抗体が高い場合、一生この病気とつき合っていくことになるので、まずはそちらのクリニックでの橋本病の治療を優先していただくことにしました。
甲状腺ホルモンの値が正常になり、妊活の許可が出たあとは、まだ20代と年齢的にも若かったので、タイミング法からスタートです。
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3回目で妊娠に至らなかったときに、通常より早めですが人工授精へのステップアップを提案しました。妊娠してからも、甲状腺専門クリニックで甲状腺ホルモンのコントロールを行っているとのことで、安心しています。
*妊活メディア『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』の記事を再編集しています。
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