あっという間に過ぎた30・40代、転機を迎えた50代
離婚後は、フランスのアパレルブランドのPRの仕事に就くことができ、仕事が面白くなっていきました。
ちょうど時代にも勢いがあって、マスコミ関係の方たちとのおつきあいが盛んで、第一線で活躍する方々から日々刺激を受けていました。
仕事や人とのおつきあいが楽しくて、また結婚したいとはまったく思えなかったし、再婚をしたいと思う人との出会いもなかった。そうして30代、40代はあっという間に過ぎていきました。

再婚に興味はなく、仕事にまい進していた40代後半の頃、以前から知り合いだった男性と再会する機会がありました。気が合って、徐々に二人で会うようになり、自然に一緒に暮らし始めました。
ひと回り上で相手もバツイチ。私は最初の結婚でつらい経験をして、籍を入れることの意味を見いだせなかった。お互い大人でしたし、籍を入れることにこだわらず、事実婚という形をとりました。
夫と二人暮らしをしていたのですが、親が年をとってきたこともあり、50代半ばから私の両親と4人で暮らすことにしました。私も夫も仕事をしていて忙しく、両親はそんな私たちとの生活にうまくなじめず、ぎくしゃくしていきました。
今後どうして暮らしていこうか、50代後半はすごく悩んでいました。仕事も時代の流れとともにネット中心に変わってきて、これまでやってきた方法では通用しなくなってきた。
定年も近づき、そろそろ仕事も潮時かなと考えるうちに、だったら別に東京にいる必要がないよねと夫と話していました。
二人ともゴルフが大好きで、ゴルフ場に30分くらいで行けるところに住みたいねと言っていたほど。その頃、知り合いが北海道に住んでいたこともあって、トマムのゴルフ場に何度か行ったんです。
トマムが好きになって、ここに住まない?と移住を考え始めました。移住したい!と思い出したら、勢いは止まらない(笑)。
知り合いから「寒さは大丈夫ですか?都会から移ってきて飽きないですか?」と心配されましたが、たまたま中古のいいリゾートマンションが見つかり、夫婦で移住すると決めました。父が他界して、母は老人ホームに入り、子どももいない。だからこそ思いきって移住できたのだと思います。
北海道への移住をきっかけに、新しい自分に出会う
田舎暮らしといってもマンション住まいなので、東京との暮らしとそんなに変わらない。
管理人さんがいて、雪かきもゴミ処理もやってくれるから快適に過ごせるし、なにより物価が東京と比べて安い。そして移住者同士のコミュニティがあるので、新たな出会いが新鮮ですごく楽しい。
それまでは仕事関係の人としか知り合えなかったけれど、損得なくつきあえる関係で、すごく穏やかな人間関係なの。それが私には心地よくて、何のストレスもない。
子どもがいる人も、いない人もいるけれど、ずけずけと踏み込んでくることはないわね。東京にいるときは、どういうことをしている人なのかバックグラウンドを聞かれたけれど、ここでは肩書きとか関係なく、純粋に気が合うかどうか。無理しておつきあいをすることがないからラクなのね。
移住して私は本当に変わりました。
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