精液検査で大事なのは精子の濃度と運動率です
月経周期によって、いろいろな検査を受ける必要がある女性とくらべると、男性の検査はシンプルで、ほぼ1日で終わります。
基本は視診&触診(左右の睾丸の大きさやかたさや状態、精索静脈瘤の有無を確認)と精液検査です。さらに血液検査(ホルモンの状態や亜鉛不足などを確認)、超音波検査(精索静脈瘤の有無や精巣の状態をみる)などが行われる場合もあります。
精液検査でいちばん大事なのは、精子の濃度と運動率です。1回に射精される精液の量、精子の運動率や奇形率など、検査項目はクリニックによって異なります。項目が多く、「よくわからない」と感じたら、遠慮せず医師に質問しましょう。

WHOの精液検査基準値
・精液量:1.4ml
・総精子数:39×10⁶以上
・運動率:動いている精子が42%以上、前進運動率30%以上
・pH:7.2~7.8
・精子濃度:16×10⁶/ml以上
・正常形態精子率:4%以上
・生存率:54%以上
・白血球数:1×10⁶/ml未満
男性不妊の目安になることが多いWHOの基準値。一般的に、人工授精や体外受精などの選択は、この数値を目安にして決まります。ただし、クリニックによっては、この基準よりも厳しい数値を独自に設定しているところもあります。
女性の状態とのバランスをみて治療法を選択します
疲労やストレスなど、日常生活の影響によって精液検査の数値は変動します。ですから一度の検査結果が悪かったからといって、落ち込む必要はありません。特に異常がない場合は1~2回、精子の状態や治療内容によっては複数回、精液検査を受けるかたもいます。
どんなふうに妊活を進めていくか、その治療方針は、精液検査の結果だけでなく、女性の状態とのバランスをみて選択されます。精液検査の結果は、男性だけで聞くことができますが、時間があればカップルで聞くと、その後の治療についての相談もできてスムーズです。
※『赤ちゃんが欲しい』の内容を再編集して掲載しています。
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