クリニックをはじめて受診した日、私はこれまでつけていた基礎体温表を持参しました。体温のグラフと、タイミングをとった日をつけたものです。
担当の先生にそれを見せると、意外なことがわかりました。「この日は全然タイミングが合っていなかったね」という日が、ものすごくたくさんあったのです。さらに「ここは合っているよ」と言ってくれた日は、流産したけれど妊娠できた日でした。
びっくりしました。基礎体温を毎日はかっても、排卵日検査薬も使っても、100%タイミングが合うわけではないのです。
先生と相談し、まずは病院でタイミング指導を受けることにしました。定期的に病院に通って超音波検査や血液検査を受け、指定された日にタイミングをとる、という日々が始まりました。
あんなに「タイミングなんて自己流でとればいい」と思っていたくせに、病院に通って先生の指導を受けているうちに、私はなんだか安心できたのです。「先生におまかせしよう」と素直に思えるようになりました。
それで私は、1年以上毎朝つけていた基礎体温の計測をやめることにしました。
基礎体温をつけることは、とてもいいことだと思っています。自分の生理的なリズムを知ることができるし、体調の改善にも使えるものです。でもその時の私は、基礎体温のグラフの形に一喜一憂しすぎていました。
「もう高温期のはずなのに、上がってないじゃん」「なんで今月はグラフがガタガタなんだろう」と、一つ一つが気になってしかたなくなっていたのです。そのたびに「なんで?理由は?私のどこが悪いの?」とイライラしてしまうのです。
いま思えば、自分で自分にプレッシャーをかけていたんですよね。基礎体温表が正しい形を示すことができれば妊娠できるはず!って思い込んで、そのとおりにならないと不安になり、勝手に疲れていたのです。だから、基礎体温を測るのはいったんお休み。とりあえず先生におまかせ。そうやって割り切るだけで気持ちはすーっとラクになりました。

2度目の妊娠!「年末にはひ孫が生まれるよ」と祖父に報告
タイミング指導を受け始めて間もなく、予定日を過ぎても生理が来なくなりました。私自身も「体の感じが、なんか違うな」と気づいていました。「なんか違うって、何が違うんだろう」と自分に聞いてもよくわかりません。言葉では表現できないけれど、感覚としていつもとは違うのです。
こ…これはもしや?いやいや、期待しすぎない。一喜一憂しない!そう思いながらも、自宅で妊娠検査薬を使って調べてみました。
すると、うっすら陽性反応が浮かび上がったのです!「あらら~!これはもしかして!」期待が膨らみます。病院に行くと、先生からも「よかったね、授かったね!」と言っていただくことができました。

本当に、ほんとーにうれしかったです。公太くんも大喜びでした。
熊本の実家にも伝えました。病気で入院していた祖父にも連絡し、「おじいちゃん、年末には赤ちゃんが生まれるよ。おじいちゃんのひ孫だよ。楽しみにしててね」と報告すると、祖父は心から喜んでくれました。私は祖父にとって初孫で、ものすごくかわいがられて育ちました。だから祖父には、絶対に私の子どもを抱っこしてほしかったのです。
1ヶ月後の健診で「胎児が大きくなっていない」と言われて
ところが、1ヶ月後の健診で状況が一変しました。エコー(超音波検査)の間、先生が無言なのです。いつもなら明るく「ここが胎嚢だよ。心臓は動いているね」などと言ってくれるはずなのに…。




