不妊に悩む夫婦は増加傾向にあります。しかし、不妊治療には時間的なリミットがあり、まず自分たちの置かれている状況をよく知ることが大切です。体のことはもちろん、治療内容をきちんと理解するために、山下レディースクリニック院長の山下正紀先生に教えてもらいます。
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【質問】精液検査だけでも受けたほうがいい?
〈質問者データ〉
妻30歳
夫30代
妊活歴1年2ヶ月
既往歴:なし
夫が病院に行くことを拒否しています。私の検査はひと通りしましたが、夫の検査はまだです。それとなく話していても、病院に行くことを嫌がられます。
【回答】不妊カップルの半数は男性側にも原因があります
男性が病院に足を運ばなくても、自宅で採取した精液を妻が病院に持参すれば検査は可能です。採精は4~5日間の禁欲後に行います。採精するときは、精子を殺してしまう成分が塗られたものがあるため、コンドームを使用しないでください。
当クリニックでは、精液の自動分析装置『精子運動解析システム(SMAS)』を用いて、精液検査を行っています。 従来の目視による検査に比べて、精子の運動速度や直進性など、精子の運動性にかかわる、より詳細なデータ解析が可能になりました。
精液検査はできるだけ早く受けるべき、必須の検査です
精液の状態には、体調やストレスなどの影響が出やすいので、間をおいて何回か検査を受けてみるべきでしょう。治療が長期化している場合も、精子の状態に変化が起こっている可能性があります。治療を開始したころの精液検査が良好な結果だったとしても、途中で折を見ながら再検査を受けることをおすすめします。

精液の状態(基準値)(WHO 2021より)
・1回に射精される精液の量 1.4ml以上
・精子濃度(1ml中の精子の数) 1600万以上
・精子の運動率(動いている精子の割合) 42%以上
・正常な形態の精子が占める率 4%以上
・生存している精子が占める率 54%以上
精子濃度が1600万/mlに満たない場合は「乏精子症」、精液中に精子がまったく見当たらない場合は「無精子症」、直線運動している精子が少ない場合は「精子無力症」 、正常な形態の精子が少ない場合は「奇形精子症」と診断されます。どのくらい大きく基準値からはずれているかによって、最適な治療方法が変わります。
*妊活メディア『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』の記事を再編集しています。
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