時間的なリミットがある不妊治療。後悔しないためには、まず自分たちの置かれている状況をよく知ることが大切です。
今回は、〈不妊治療のステップアップ〉のお悩みに、ENA山下ウィメンズクリニックの山下正紀先生がお答えします。
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Q.人工授精にトライ中。体外受精へのステップアップの目安を知りたいです
APさん(34歳)/ 妊活歴1年6カ月
タイミング法を試みたあと人工授精に進み、現在3回目に挑戦中です。ドクターからは「人工授精は6回が目安。それ以上トライしてもかまわないが、体外受精を考えては?」と言われました。
体外受精へのステップアップは、どのように考えればいいのでしょうか?私が現在34歳で、年齢も気になります。
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A.30代前半、30代後半で分けて考えましょう
タイミング法と人工授精を一般不妊治療といい、体外受精や顕微授精をART(生殖補助技術)といいます。年齢や症状によって違いますが、30代前半なら一般不妊治療は1年間、30代後半は半年を目安に考えましょう
30代前半の場合
30代前半であればタイミング法6カ月(6回)、人工授精6カ月(6回)を目安にARTへのステップアップを。1年間しっかりタイミングを合わせて治療しても妊娠しないなら、一般治療では解決できない要因があるのかもしれません。
30代後半の場合
30代後半からは妊娠率の低下が顕著になります。40歳くらいまでは、タイミング法と人工授精をそれぞれ3カ月がステップアップの目安です。
40代の場合
40歳以上は、最初からARTをおすすめします。妊娠のカギになるのは卵子の質ですが、加齢による卵子の質の低下は止めることはできません。時間的な余裕が少ないと考えて、妊娠の可能性が高い治療を第一選択肢に。

たとえば、37歳で体外受精をして受精卵を凍結(凍結胚)、第一子を妊娠・出産したあと凍結胚が残っていれば、37歳時点での凍結胚で第二子の治療にトライできます。
一方で、一般不妊治療を繰り返して年齢を重ね、やっと体外受精をしたら採卵できる卵子の数は少なく、40歳で妊娠、41歳で出産、第二子の治療は42歳で再び採卵から…となると、どうでしょうか?
年齢が若いほどARTの妊娠率は高いのです。早めにステップアップするのが、最近の不妊治療の考え方です。
*妊活メディア『赤ちゃんが欲しい(あかほし)』の記事を再編集しています。
『最新!不妊治療ナビ』

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