子どもたちが在籍しているのは、オークランドの公立小学校、Owairoa Primary School。

Year5とYear6の運営全体を担当し、教育カリキュラムの開発などを行っているAssistant Principal(教頭)に、この2学年の学びについてインタビューしました。
高学年は、そもそも英語力に関係なく新しい環境に馴染むことが難しい年代
Assistant Principalによれば、シニア世代(こちらの小学校ではYear5とYear6のことをシニアと呼びます)は新しい学校に適応するのに時間がかかることが多いそうです。
これは日本人留学生だけでなく、英語が第一言語の場合も同じです。前にいた国や地域ですでに友達と深い関係を築き、自分のコミュニティを持っていたからです。

5歳、6歳なら友達との関係がまだそれほど深くはないので、環境が変わってもすぐに馴染めるかもしれません。でも、思春期の入り口にいるこの年代の子どもたちはデリケート。
ニュージーランドに来てまた一から新しい関係をつくるのには時間がかかるし、それに抵抗を感じることは十分に理解できます。留学生を含め、たくさんの生徒の成長を見守ってきた教頭先生が言うのだから間違いありません。

しかも留学生の場合は、母国で優秀だった子どもほど言葉や文化の壁にぶつかることが多いそうです。
前の環境で先生に褒められ、よい成績を収めていたのに、ここではほとんど何も理解できない。自分の意見を思うように伝えられない。そんなストレスを感じているから、「学校が嫌だ」というふうに感じてしまう子どもが多いのかもしれない、と教頭は言います。
いったん日常英会話を習得すれば、学問英語もぐんぐん伸びる!
低学年と違い、シニアの生徒はすでにある程度の学力を持っています。教頭先生の話によると、母国語でのリテラシー(読み書きの能力)が高い子どもほど、新しい言語の習得も早いそうです。
英語は大きく分けるとSocial English(日常英会話)とAcademic English(学問英語)の2種類があります。
日常英会話は友達と話したりすれば比較的簡単に習得できるもの、学問英語は習得に時間がかかります。でも日本語での学力が高い子どもは、日常英語をクリアすれば学問英語の伸びも一気にアップ!
なぜなら、すでに日本語で知識を持っているからです。例えば「photosynthesis」(光合成)という英単語は知らなくても、日本語では光合成の意味や仕組みを理解しているからです。
子どもは英語が分からないと「勉強ができない」「自分はダメだ」と思うかもしれませんが、決してそうではありません。
言葉の壁があるだけで学力の問題ではないことを親は子どもに伝える必要があると強く感じました。




