「赤ちゃんの目が赤い」「目やにが出ている」──そんなとき、どうすればいいのか悩むママやパパも多いと思います。すぐに病院に行ければ安心ですが、夜間や休日など、すぐには受診できない場面もありますよね。
この記事では、「市販の目薬を使っても大丈夫?」「病院に行くタイミングは?」といった疑問に答えながら、赤ちゃんの目の不調にどう向き合えばいいかをわかりやすくお伝えします。薬剤師監修のもと、安全性に配慮した情報をまとめているので、いざというときの参考にしてください。
【この記事でわかること】
赤ちゃんに使える市販目薬の選び方
使うときに気をつけたいポイント
どんなときに病院へ行くべきかの判断目安
市販薬を使う前に知っておきたい!赤ちゃんの目のケアと受診の基本
まずは赤ちゃんの目の様子をよく観察してみて
目の赤みや目やに、かゆそうなそぶりがある場合、慌てて目薬を使う前に、まずは赤ちゃんの様子をしっかり見てみましょう。両目なのか片目だけか、症状が出たのはいつからか、他に気になることがないかを確認するだけでも判断のヒントになります。
市販薬を使うのは「応急処置」的な使い方が基本
赤ちゃんの目に異変があるときは、できる限り眼科を受診するのが安心です。ただし、どうしても病院に行けないときに限り、市販薬で様子を見ることも考えられます。使うなら、軽めの症状に絞って。市販薬はあくまで“つなぎ”の手段として使うのが前提です。
判断に迷ったら、自己判断せずに相談を
「これって様子見でいいのかな?」「病院に行ったほうがいいのかな?」と不安に思ったら、薬剤師やかかりつけ医に相談してみてください。ネットで調べるよりも、プロの意見を聞いたほうが安心です。
どんなときに市販薬を使ってもいいの?これはすぐ病院?迷ったときのチェックポイント
市販薬で様子を見てもよさそうなケース
目やにが少し出ているけど、赤ちゃんは機嫌がよい
片方の目がほんのり赤くなっている程度
ごみやホコリが入ったような一時的な違和感(痛みなし)
赤ちゃんが元気で食欲もあり、目の不調も軽そうであれば、市販薬を短期間使って様子をみるのも一つの方法です。ただし、数日使っても改善しなければ、迷わず病院へ。
これは病院へ!すぐ受診したほうがいいサイン
両目が真っ赤に充血している
黄色や緑色のドロっとした目やにが大量に出ている
まぶたがパンパンに腫れていて、目が開けにくそう
発熱や機嫌の悪さがある
ひとつでも当てはまったら、自宅で様子を見ずにすぐ病院を受診しましょう。目のトラブルは、放っておくと悪化してしまうこともあるので要注意です。
結膜炎やものもらいは市販薬で対応できる?
細菌性結膜炎:黄色っぽい目やにが出るのが特徴。軽症なら市販の抗菌目薬で対応できることもありますが、改善しないときは必ず病院へ。
ウイルス性結膜炎:白目が真っ赤になる、まぶたが腫れる、目やにが大量に出るなどの症状があり、感染力が強いタイプ。市販薬では対応が難しいため、すぐ受診を。
アレルギー性結膜炎:花粉やハウスダストなどが原因で、目がかゆくなったり充血することも。軽い症状なら子ども用の抗アレルギー目薬で和らぐ場合もあります。
ものもらい:まぶたにしこりができたり、赤く腫れて痛がることも。初期段階なら市販の抗菌目薬を使って様子を見るのも一案。ただし、症状が強いときは病院へ。
「目がかゆそう」=アレルギーかも?
赤ちゃんが目をこすっていたり、かゆがる様子があるときは、アレルギーの可能性もあります。花粉やホコリが原因なら、市販の抗アレルギー目薬で症状が和らぐことも。ただし、何が原因かはっきりしないときや、繰り返す場合は医師の診断を受けるのがおすすめです。
赤ちゃんに使える市販の目薬にはどんなものがあるの?
市販の目薬の中から、赤ちゃんでも使えるものをピックアップしました。商品ごとに対象年齢が異なりますので、必ずパッケージや使用上の注意を確認してから使用しましょう。
ムヒのこども目薬 こどもアイスーパー

目にしみにくく優しい使い心地の子ども用目薬。保育園などでの水遊び後や、目にホコリが入ったときの眼病予防に適しています。また、いわゆる「雪目」のように紫外線を浴びて目が炎症を起こした場合にも使用できます。赤ちゃんが大好きなアンパンマンのケース付きなのも高ポイント。アンパンマンと一緒にかわいい目を守ってあげましょう。
使用開始目安年齢:生後3ヶ月以上 内容量:15ml
ロートこどもソフト

小さな子どもでも安心して使えるよう、ベンザルコニウム塩化物、パラベンといった防腐剤は無添加。無香料・無着色・界面活性剤フリー・清涼化剤フリーでとことん刺激を抑えています。また、涙とほぼ同じpHで、しみにくいから小さな赤ちゃんでも嫌がらずにさしてくれるかも!? ほこり・花粉などの異物を取り除いて、アレルギーなどの眼病予防に役立ちます。
使用開始目安年齢:生後4ヶ月以上 内容量:8ml
こどもアイリス

赤ちゃん連れで公営の子どもプールに遊びに行ったときなど、カルキが強くて赤ちゃんの目が心配になったことはありませんか?こちらの目薬は、カルキによる目の刺激を緩和するタウリンを配合。容器は黄色いものの中身は無色透明なので、衣類についてしまってもシミになりません。
対象年齢:15歳未満 内容量:14ml
こどもロビンアイプラス(キティ)

公園などで外遊びをすると、赤ちゃんの目は紫外線やほこりといったさまざまな刺激にさらされがち。ロビンアイAは、しみないソフトなさし心地で刺激やほこりから目を守り、目のかゆみ・充血を鎮めて眼病を予防する目薬です。かわいいキティちゃんのパッケージが、持ち運ぶママの気持ちまでハッピーにしてくれそうですね。
対象年齢:表記なし。1歳までは眼科医に相談した上での使用をメーカーが推奨しています
内容量:10ml
ロートアルガードこどもクリア

花粉対策トータルブランド「アルガード」の子ども用目薬がこちら。花粉やハウスダストで目がかゆくなると、子どもはつい目をこすってしまい、角膜がダメージを受けてさらに敏感な状態になってしまいます。「ロート アルガード こどもクリア」は、かゆみを抑えるクロルフェニラミンマレイン酸塩、炎症を鎮めるグリチルリチン酸ニカリウムを配合。さらに、傷ついた瞳の修復も助ける処方です。ある程度の年齢になれば子ども自身でさしやすいよう、フリーアングルノズルを採用しています。
対象年齢:15歳未満 内容量:10ml 無香料・無着色、防腐剤無添加
こどもサンテ

医療用眼科薬で国内シェアNo.1、創業120年以上の参天製薬から発売されている、こども用点眼剤です。組織代謝を活発にするビタミンB6・タウリンや、炎症を緩和するクロルフェニラミンマレイン酸塩を配合。水遊びのあと、ほこりや汗が目に入ったときの眼病予防、紫外線その他の光線による眼炎(雪目など)などに、1回1〜3滴、1日5〜6回点眼します。
対象年齢:自覚症状を的確に訴えられない赤ちゃんの場合、重大な目の疾患を見落として手遅れになったりすることも考えられます。1歳以上であれば使用可能ですが、少なくとも自分で自覚症状を訴えられるようになるまでは眼科医の指導を受けるようにしてください。
内容量:15ml
【第2類医薬品】ロート抗菌目薬EX

まぶたの脂腺などに細菌が入り込んで炎症を起こす“ものもらい”や、細菌が結膜に感染して起こることが多い“結膜炎”の治療をサポートする「ロート抗菌目薬EX」。充血や目やになどの症状があるけれど、眼科にどうしても行けない!というときなどに役立つ目薬です。細菌に対して強い抗菌力を持つサルファ剤を配合、さらにビタミンEが目の血行を促して抵抗力を高めます。
対象年齢:生後4ヶ月〜 内容量:10ml
【第2類医薬品】抗菌アイリス使いきり

赤ちゃんに、より安心して使える使いきりタイプの抗菌目薬。4種の有効成分の働きで、抗菌・抗炎症・組織修復に働きかけ、ものもらいや結膜炎の目を正常化していきます。またメーカー独自の技術による製剤設計で、目薬の薬液が目の表面に留まりやすく、効果を長く発揮。炎症を起こした目にやさしいソフトなさし心地です。
対象年齢:メーカーによる年齢制限は記載されていません。
赤ちゃんの目薬に関する体験談!先輩ママに聞いてみました
「生後6ヶ月くらいの頃、目やにがひどくて眼科で点眼薬を処方していただきました。眼の前に目薬の容器が迫ってくるのがこわいのか、点眼しようとすると頭を左右にぶんぶん振って『イヤイヤ』。目を開けているときにさすのはあきらめ、寝ているときにさすようにしました。1〜2滴まぶたに落として指でちょこっとまぶたを開けば、ちゃんと目に入っているようで、じょじょに目やにが出なくなりました」(10ヶ月男の子のママ)
「保育園に通う娘が1歳になってすぐのこと。プール遊びをした日の夜、目が充血していることに気づきました。病院はもう閉まっている時間だったので、近所の薬局で相談したところ、赤ちゃんでも使える結膜炎用の目薬があると教えてくれました。その日と翌日の朝使用し、充血は少しよくなりました。でも流行性のものだと他の子どもにうつしてしまうのが怖いので、念のため眼科へ。幸い、はやり目などではなくホッとしました」(2歳女の子のママ)
赤ちゃんに目薬をさすコツを教えて!

目薬をさす前にリラックスタイムを
目薬をさそうとすると、怖がってしまう赤ちゃんも多いようです。赤ちゃんが起きている間にさしたい場合、まずはリラックスさせることが大事。ママの体としっかり密着させて抱っこしたり、ふれあい遊びをしてママとのスキンシップを十分にとるとよいでしょう。
嫌がるのを押さえつけて点眼するのは、できれば避けましょう。赤ちゃんが暴れて目薬の容器が目に触って刺激してしまったり、泣いてしまうと目薬が涙で流れ出て効果が期待できなくなってしまいます。
目を閉じた状態でさしてもOK?
目をつぶった状態で点眼しても、その後まばたきをすれば目薬はきちんと目に入るので無理やり目を開けさせる必要はありません。
まだママの言葉があまり伝わらない月齢の赤ちゃんや、ふざけてしまって目薬をさすタイミングがつかめない場合は、赤ちゃんをあお向けに寝かせて頭を左右から両膝ではさみ、顎を左手で軽く支えるなどして顔の位置を安定させます。おもちゃ等であやして注意を引きながらサッと手早く目薬をさすのがコツです。
2歳以上の子であれば「おめめをつぶってね」と伝えて目を閉じさせるのがおすすめ。目を閉じた状態で、目頭に1〜2滴ずつ目薬を落とします。たいていは子どもが反射的に目をパチパチさせるので、自動的に目薬が行き渡るはず。瞬きをしないときは、目を開けるように伝えるか、ママがまぶたを優しく開けてあげます。このとき、目尻側に目薬をさすと流れてしまって目の中にうまく入らないので、必ず目頭に落とすようにしてください。
熟睡している間に目薬をさす
点眼する時間が決まっていないのであれば、眠っているときにさすのもおすすめです。下まぶたを軽く下に引っ張って目薬をさすか、目頭にさして目尻を数回優しく引っ張ります。眠りが浅いときよりは、熟睡しているときを見計らったほうが、確実に点眼できるというママもいますよ。
まとめ:赤ちゃんの目の健康を守るために、市販薬は正しく活用しましょう
赤ちゃんの目に違和感を感じたとき、「すぐ病院?それとも様子を見る?」と迷ってしまうのは当然のことです。市販薬を使うなら、症状が軽くて赤ちゃんの元気があるときに、応急処置として短期間だけ──それが基本です。
とはいえ、自己判断は禁物。不安なときは薬剤師や医師に相談するのが安心です。大切な赤ちゃんの目を守るためにも、正しい知識と判断で、市販薬を上手に使いこなしていきましょう。




